![]() ![]() 妊娠・出産をしても、貧困や暴力など様々な理由から、この世に生まれた命を手放さざるを得ない母親たちがいる。 ![]() 愛知県に住むシングルマザーが託した生後10日目の男の子は、海をわたり、アメリカ・ロサンゼルスの家族に迎えられた。原発事故で住居と仕事を失った妊婦は将来の生活を悲観し、生まれてくる赤ちゃんを養子として人に託すことを決断。出産から2週間後、赤ちゃんは国内の養父母へと託された。 産みの親と育ての親を橋渡しするのは、民間の養子縁組斡旋団体だ。乳児の遺棄事件防止の観点から、「特別養子縁組」という制度を利用して支援に奔走する。 ![]() 東京都内の夫婦は結婚9年目に不妊治療に見切りをつけ、男の子の赤ちゃんを養子として迎え入れた。3人で迎えた初めての正月、初詣に訪れた神社で母親は「物心がついた頃、子供には本当のことを伝えていきたいと思っています」と話す。 日本では、親が育てられない子供の9割が、乳児院や養護施設で育つ。そんな中、「特別養子縁組」という制度を使って家庭に託す、家庭で育てるという道を選んだ人々、それぞれの姿を取材した。 ![]()
取材・構成:桜井雄亮(TBS報道局社会部)
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