![]() ![]() ![]() リハビリ専門会社と伊豆稲取温泉が連携して、ユニークな「リハビリ旅行」が誕生した。 これまで障害者の旅行といえば「バリアフリー旅行」が一般的だった。 「なるべく歩かない」「段差が少ない」「リフト付きのバスを利用」など、そこには障害者にとって負担減となるいろいろな気遣いがちりばめられてきた。これに対し「リハビリ旅行」は、旅行自体をリハビリととらえる。 ![]() 作業療法士・理学療法士が現場経験で持った疑問。地道なリハビリを続けるには強いモチベーションが必要だが、「病院でのリハビリは家庭で生かされているのか?」そんな折、デイケアをしている患者さんから温泉に行きたいという希望に接し、「リハビリ旅行」を考えた。 ![]() 旅行の2カ月ほど前に療法士が本人や家族と話し合い、平面歩行、階段昇降などの本人のもつ能力を分析。そこから目標を設定して出発までのリハビリプログラムを組む。 また「バリアフリー旅行」と異なり、電車やバスなどの公共の交通機関を使い、階段や段差などのバリアを排除するのではなく逆にリハビリの道具ととらえる。そして温泉を楽しみ、食事を楽しみ、家族と一緒の旅行を楽しむ。その過程が全てリハビリとなっている。 ![]() 「リハビリで心身機能が回復してから旅行に行き、そしてそこでもリハビリをする同時進行型がより効果的」と療法士たちは見る。 リハビリが滞ればすぐに関節が固くなり筋肉も落ちる。そしてリハビリを諦めひきこもる「リハビリ難民」は、現在100万人を超えるという。 そんな状況の一助へと発足した「リハビリ旅行」の参加家族に密着した。TBSラジオのリポーター兼ディレクターが初めて手がけた映像記録。 ![]()
企画:佐藤しほ里(TBSプロネックス)
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