「恋と革命」をテーマに小説を書いてきた作家・瀬戸内寂聴さんのもとに、東京拘置所から手紙が届いた。差出人は、元日本赤軍リーダーで2001年に大阪で逮捕された重信房子受刑者だった。2008年から2年半にわたって届いた50数通の手紙。重信受刑者は、獄中でひとり生と死を見つめ、その思いを一字一字に刻み込んでいた。 学生運動の指導者として登場し、アラブに渡りパレスチナ解放運動に連帯、日本赤軍を創設し、ハーグ事件でテロリストとして国際指名手配となる…。激動の60〜70年代を生きた重信は、その都度どんなことを考えて行動していたのか。テルアビブ空港銃乱射事件で逝った同志・奥平剛士への思いや秘密に満ちた生活など知られざる事実が次々と明らかになっていく。 等身大の重信房子とは、一体どのような人物なのか。「赤軍派の最高幹部」「女テロリスト」など、日本ではステレオタイプの評価しかされていない重信受刑者の知られざる素顔を伝える。
制作:MBS毎日放送
ディレクター:津村健夫 |
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