![]() ![]() 今年の夏も、宮城県石巻市の空に花火があがった。 ![]() 石巻は地震と津波により、水揚げ量全国3位を誇っていた港や町が大きな被害を受けた。しかも深刻な地盤沈下、震災から半年経っても満潮時には冠水するエリアが多数存在する。 だが、国や自治体の救済策が進展せず、企業の再建もままならない状況で、失業者は1万人にのぼる。新たな職を求め石巻を離れる人も相次いでいる。 そんな中、中心となって花火の準備を進めてきたのが、地元の会社経営者・相澤清悦さん(63)だ。 ![]() 「このままではふるさとが消えてしまう」相澤さんは心配していた。そして人々の心が石巻から離れないように「今年も花火大会を開こう」と心に決めた。 しかし、いまだ多数の行方不明者がいることなどから開催には異論も出た。企業の7割が被災したままで寄付金が集まるかどうかもわからない。相澤さんの前には数々の困難が立ち塞がっていた・・。相澤さんを通して、被災地・石巻の現状と、そこで生きる人々の思いに迫る。 ![]() |
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