![]() ![]() 北海道のほぼ中央にある清水町は、人口わずか1万人あまりの、畑作と酪農の町である。その清水町でいまから30年前、新しく出来たホールのこけら落としに、町の人たちが集まった。そして、歌ったのがベートーベンの「第九」。 これがきっかけで清水町の「第九」は、その後の日本の「第九ブーム」の“きっかけ”になった。以来、清水町では5年ごとに、「第九」が歌い継がれている。 ![]() 清水町の人口は、この30年で3000人減少した。農家の数も半分に減った。その中で、これまで「第九」にかかわり続けてきた、町の酪農家や農家、幼稚園に勤める保育士、かつて地元の高校の音楽教師だった合唱の指導者…。 彼らの姿を追い続けることは、過疎、少子高齢化、農業に吹く逆風、凶作、経営の破たんなど、地方の現状を追うことでもあった。苦しみ、や悲しみ、それぞれの30年を乗り越えて、「30年目の第九」に集い、歌う、清水町の人々の姿を描く。 ![]()
制作:HBC北海道放送
取材:HBC報道部 田中敦 |
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