大分県立大分雄城台高校3年生の大塚貴之さんは、ラグビー部に所属している。大塚さん先天性の感音性難聴で、生まれつき音や声をほとんど聞き取ることができない。 ラグビー競技では、補聴器の使用が認められていない。したがって審判のホイッスルはもちろん、味方の出す声も聞こえない。手話を使わない大塚さんは、試合中、味方が出す指のサインを見て、次の動きを把握している。 誰よりもラグビーを愛する大塚さん。大分雄城台高校ラグビー部の堤監督は、そんな大塚さんを今年度のキャプテンに指名した。 音や声が聞こえない世界で、チームメイトに支えられながらも、懸命にラグビーに取り組む大塚さん。彼自身も、言葉ではなく行動でチームをけん引し、チームと共に成長している。 高校ラガーマンとして臨む最後の大会で、悲願の花園出場を目指して戦うキャプテン大塚さんの挑戦を追った。
制作:OBS大分放送
担当ディレクター:三重野勝己 |
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