![]() ![]()
当時、日本政府は、ラオス、ベトナム、カンボジアからインドシナ難民の定住を受け入れ、神奈川県や兵庫県にあった「定住促進センター」で半年ほど研修した後、就職の斡旋を経て社会に送り出していた。 一家に初めて出会ったのは 92年1月、神奈川県の「大和定住促進センター」で日本語研修や生活ガイダンスを受けていた時だった。そして2年後、研修を終えて仕事に就き、新たな一歩を踏み出した姿を追跡取材した。あの一家はいま、どうしているだろうか。 ![]() 2010年1月、私たちは再び一家の取材を始めた。父と母は、いまも家族のために懸命に働いている。長女と二女は既に結婚して独立、長男も就職していた。初めて出会った時、まだ生後6か月だった三女は大学受験に挑んでいた。 1年間、そんな家族の姿を追った。職場で信頼を得て真剣に仕事に向き合う父、朝まだ暗いうちから働きに出る母、在日ラオス人が新年を祝う集い、長女の出産、三女の進学、年に1度家族みんながそろった日…。 彼らの日常から浮かび上がってきた、両親の子どもへの思い、そして子どもたちの両親への思い。日本で暮らして20年になる一家の姿を通して、家族とは何か、共生とは何かを問う。 ![]()
制作:TBSテレビ
取材・構成:神田和則 砂沢融 撮影:福田功 奥山哲史 寺尾文人 編集:大旗勝俊 |
■ バックナンバー
|