![]() ![]() 裁判員制度がスタートし、市民参加の「判決」が下される時代となった。この制度では有罪無罪のみならず量刑についても判断が求められ、裁判員は「死刑」「無期懲役」「懲役」「執行猶予」などの判断を下さなければならない。しかし、私たち一般市民は「刑」について、いったいどれだけの理解をしているのだろうか? たとえば「死刑」について、死刑囚がどんな処遇を受け、死刑がどう執行されるのか、私たちは情報を与えられているだろうか? あるいは「懲役」について、刑務所がどういうところで、受刑者がどんな日々を送っているのか、私たちは明確な理解をしているだろうか? こうした「刑の情報公開」の問題を取り上げながら、あるべき裁判員制度とは何かを2つの視点から探ってみた。 ひとつは、死刑の実体はどこまで知らされるべきなのか?という視点から、かつて裁判官だった人びとの多様な意見を紹介する。 ![]() もうひとつは、刑務所の実体はどこまで知らされるべきか?という視点から、フランスの裁判員制度における刑務所見学の例などを紹介しながら、問題提起する。 裁判員制度の開始から1年経ったいま、制度のあり方をあらためて問い直してみたい。 ![]()
取材:池田裕行、池田誠
構成:浜崎空 プロデユーサー:岩城浩幸、秋山浩之 |
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