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講談といえば、軽やかに響く「張り扇」の音に、「メリ・ハリ・ツッコミ・謡い調子」のリズムで歴史的事件を軽妙に語り聞かせる、伝統の話芸だ。 その紅塾に「講談で『戦争体験』を語る」一人の男性がいる。塚越朝紀さん、88歳。味のある人柄で、クラスでもちょっとした人気者の塚越さんの前職はパイロット。日本航空では機種選定のためのテストパイロットも務め、日本で初めてジャンボジェット機を操縦したのも塚越さんだった。 ![]() そんな塚越さんが語る『戦争体験』とは、太平洋戦争中に行われた「特攻作戦」について・・・。戦時中、陸軍航空隊に所属していた塚越さんは、自身が訓練した若者たちが特攻隊員に指名され、特攻作戦に参加していく姿を間近で見ていた。 17年前クモ膜下出血で倒れ、リハビリのために始めた講談。塚越さんが今語り続けているのは「特攻悠久隊」と題された創作講談。空への憧れからパイロットとなった塚越さん。そして「特攻」・・・。そこから見えてきた「空での戦争」の姿とは? ![]()
取材・構成 松本知宏 吉田謙治
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