![]() ![]() 日本を含むアジアでは、400〜500人に1人の割合で唇裂の子どもが生まれている。日本では生まれてすぐ手術を行い、今は街中ではほとんど見かけることはなくなった。しかし、途上国では主に貧困などの理由で手術が受けられず、周囲から差別され、学校にも行けない子どもたちが多い。こうした現状を何とかしようとアメリカのNPOが世界中からボランティアの医師を集め、途上国に送り込んで大勢の子どもたちを救ってきた。 ![]() 11月初め、ベトナムの11都市で集中手術が行われ、およそ900人の子どもたちが手術を受けた。これまで行われてきたミッションでも最大級のもので、このミッションに初めて日本人医師(女医)が参加し、手術に当たった。 手術にかかる費用は子ども一人当たり約2万5000円。こうした費用はすべて一般からの寄付金でまかなわれている。手術を受けるために多くの子どもたちが親に連れられてやってくるが、適応を外れた子どもたちは手術を受けられない。ミッション初日に行われるスクリーニングには悲喜こもごものドラマがある。 番組では、この女医の現地での活動を柱に据えながら、途上国の子どもたちが抱えている現状、援助のあり方などを考える。 ![]()
取材・構成:斎藤雅俊(TBS報道局編集主幹)
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