![]() ![]() 大西洋に浮かぶスペイン自治州のカナリア諸島は、多くの観光客が訪れる常春のリゾート地。大西洋のハワイとも言われている。ヨーロッパとアフリカ、アメリカ大陸を結ぶ海上交通の要衝で、大航海時代にコロンブスが遠征の度に寄港していたことでも知られている。 そのカナリア諸島の一隅に、日本の憲法9条の碑があることをご存知だろうか? その島はグランカナリア島といい、町の名はテルデ市。人口9万の小さな町である。このテルデ市に「ヒロシマ・ナガサキ広場」と名付けられた小さな公園があり、そこにスペイン語で綴られた憲法9条の全文が掲げられている。畳一畳ほどの平和のモニュメントだ。 ![]() 日本から遠く離れた大西洋の楽園、カナリア諸島に、思いも掛けず息づく日本の憲法。誰が、何故、どんな思いで9条の碑を建立したのだろうか?日本という狭い枠から解き放たれた憲法9条は、いったいどんな相貌を見せているのだろうか?
取材・報告:宇野淑子(フリージャーナリスト)
企画・構成:岩城浩幸 秋山浩之(TBS報道局) 映像編集・内田健一 |
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