![]() ![]() 2008年1月21日。メディアプロデューサーの村木良彦が亡くなった。 村木は1959年にラジオ東京(現TBS)に入社。1966年に萩元晴彦とドキュメンタリー番組「あなたは…」を共同演出する。 街頭録音形式で17の同じ質問を次々と一般の人にぶつけて行くという斬新な方法が当時大きな反響を呼び、その後のテレビドキュメンタリーに大きな影響を与える作品となる。二人の演出する番組の根底には、「テレビとは何か?」という本質的な問いが常にあった。 その後、萩元は「日の丸」を制作。政府から「偏向番組」と批判を受け、放送界全体を巻き込む大きな事件となる。 ![]() 村木が演出した「ハノイ・田英夫の証言」も反米的過ぎると政府から批判され、田英夫がキャスターを辞任、村木本人も制作現場を追われることになった。 番組では、1968年前後のテレビの青春時代に、自らの青春を重ね合わせながらテレビと真摯に向き合おうとした二人の制作者に、スポットを当てる。
生前の彼らへのインタビューを中心に、テレビの分岐点となった40年前の”事件”を問い直すことによって、テレビが『今』と向き合おうとするあまり疎かにしてきた自己検証を、テレビを通して行う。 ディレクター:是枝裕和(テレビマンユニオン)
村木良彦さんの影響を受けテレビ・映画で活躍する是枝裕和さんが、村木さん、萩元さんの60年代の作品に触れながら展開するテレビの自叙伝とも呼ぶべきドキュメンタリー番組です。 プロデューサー:秋山浩之(TBS報道局)
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