![]() ![]() 「早寝早起き、朝ご飯」、このことばが、最近しきりに小学校の教室で聞かれるようになった。読み書きソロバンもだいじだけれど、それ以前にまず、早寝早起きをしよう、そして朝ご飯をちゃんと食べてから学校にいこう、と子どもたちや親に呼びかけたものだ。学習以前の、基本的な生活習慣を身につけよう、ということでもある。 それほどに、いまの子どもたちは早寝早起きができない。いや、できないというより、子どもたちにそうさせない、親や家庭の生活様式が広がっている。夜ふかしと不規則な毎日、外食やファストフード、スナック菓子に取り巻かれた子どもたちは、朝ご飯を食べずに学校にきて、ぼおーっとしている。授業に集中できず、教室に落ち着きがない。当然、学習も進まない。 ![]() 学校で、なにをどう教えるか以前に、生活の基本を取りもどさなければ──こうして各地ではじまったのが「早寝早起き、朝ご飯」だ。単なる精神論ではない。実際、子どもたちは「子どもらしさ」を取りもどし、学習効果もあがる。教育の現場だけでなく、医学者もこの動きに注目しだした。「早寝早起き、朝ご飯」で、子どもたちの脳のなかにはなにが起きているのか。 |
■ バックナンバー
|