![]() ![]() 地震・火山研究者の中に、自らを「日本沈没世代」と名乗る人たちがいる。 小松左京のSF小説「日本沈没」が世に出たのは、日本がオイル・$B$B%7%g%C%/$KMI$l$?1973年。現在40代中心の彼らは、多感な少年期にこの作品と出会い、科学の道に進むこと、とりわけ地震・火山の研究者になることを決意、いまに至っている。空想上の産物に過ぎないSF作品が、当時の少年たちのリアルな人生を左右したのだ。
なかでも彼らに多大な影響を与えたのが、作中に登場する孤高の地球科学者・田所雄介の存在。
田所博士は、日本列島周辺で起きつつある大規模な地殻変動から沈没の可能性をいち早く予測、学界から無視・蔑視されながらも警告を発し続け、未曾有の危機から大勢の日本人を救う。映画では小林桂樹(旧作)、豊川悦司(新作)がそれぞれ演じた。 世界有数の地震・火山国=日本。 その防災の一翼を、彼ら「日本沈没」世代の研究者たちが担っている。 |
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