
今からおよそ2千年前、アメリカ大陸の中央部で起こった文明・・・それがマヤ文明。マヤ文明は、環境の異なる広い範囲で栄えた。そのため変化に富んだ多彩な文明が生まれた。紀元9世紀頃に栄えた地域が、チチェン・イツァでした。
人口、3万5千人。森羅万象を神としてあがめた古代マヤの人々。 |
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カラコルと呼ばれている天文台。カラコルとは、巻き貝という意味。その内部には、かつて、巻き貝のような螺旋階段が伸びていた。古代マヤ人は、アメリカ大陸の歴史の中で、最も天文学を発達させた人々だった。月や太陽、星は神であり、自分たちの生活に大きな影響を及ぼすと考えていた。 |
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チチェン・イツァの遺跡は、数km四方の広い範囲に渡って点在している。その中で最も際だっているのが、ククルカンのピラミッド。ククルカンとは、風と豊穣の神で、羽毛の生えた蛇の姿をしていた。春分の日と秋分の日の年2回、階段に蛇の影を映し出す。王の守護神でもあったククルカンが舞い降りる。 |
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セノーテは、水源としてだけでなく、宗教儀礼において重要な場所だった。旱魃(かんばつ)が続くと、聖なるセノーテにも、生け贄や数多くの供え物が捧げられた。伝説によれば、生け贄に選ばれた処女が、この蒸し風呂で体を清めたあと、セノーテに投げこまれたという。 |
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