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第326回2002年11月10日
アランフェスの文化的景観(スペイン)
遺産名:
アランフェスの文化的景観
Aranjuez Cultural Landscape
所在地:スペイン(Spain)
分 類:C(ii)C(iv)
登録年:2001
放送日:2002年11月10日
放送回:第326回
アランフェスの文化的景観
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名曲「アランフェス協奏曲」でその名を世界に知られるアランフェス。盲目の作曲家、ホアキン・ロドリーゴがこの曲をつくったのは、スペイン内戦の最中だった。内戦に傷ついた人々の心を癒したそのメロディーのモチーフとなったイメージこそ、アランフェスの美しい離宮と庭園である。かつてのスペイン王朝の春の離宮を中心とした「アランフェスの文化的景観」は2001年、スペインで36番目の世界遺産に指定された。
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離宮内にある「アラブの間」は、王妃の喫煙のための部屋だった。19世紀の中ごろ、グラナダのアルファンブラ宮殿の「二姉妹の間」を真似て装飾が施された。アルファンブラにはもはや建設当時の色彩は残されていないが、ここに来れば往時のアルファンブラ宮殿の色彩をしのぶこともできる。室内にあるアルファンブラ宮殿が描かれたテーブルは、フランス国王からの贈り物。
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「王子の庭園」内にある、「農夫の家」の彫刻ギャラリー。「農夫の家」は時の王カルロス4世が、フランスのベルサイユ宮殿に似せてつくらせた狩猟館である。設置されているのは、1804年にフランスから運ばれた『トラヤヌスの柱時計』と呼ばれる巨大な時計。王国が滅亡に向かって転げ落ちて行ったこの時代、カルロス4世は政治を宰相にまかせ、好きな狩猟とビリヤード、時計のコレクションにあけくれた。
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「近代絵画の父」ゴヤが、アランフェスの離宮でポーズをとるカルロス4世一家を描いた「カルロス4世の家族」。よく見ると家族の数は13人。この不吉な数字を嫌い、ゴヤは自らを左隅の暗がりに描き、14人とした。当時筆頭宮廷画家だったにも関わらず、ゴヤはこの絵で王室に対する尊敬を表すことを極力避け、感じたことをそのまま描いたという。現在はマドリードのプラド美術館に、ゴヤの名作のひとつとして所蔵されている。
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