
周囲12kmの環濠に囲まれたアンコール・トムは、クメール王朝最盛期の都城。その中央に建つバイヨンは、歴代の王の中で初めて仏教に帰依した王、ジャヤバルマン7世が建てた仏教寺院。 |
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バイヨン寺院の54の尖塔すべての四面に、観世音菩薩が彫られている。一つの顔が2mもある石の菩薩顔は、ジャヤバルマン7世の顔そのものであり、見る角度と光の具合によって微笑んでいたり、泣いていたりするといわれる。 |
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アンコールは、北のプノン・クレーン丘陵から南のトンレサップ湖に至る扇状地。歴代の王はたちは巨大な人口貯水池を造り、そこから縦横に水利網を走らせることで、最盛時60万人の人口を抱える稲作を可能にしていた。 |
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「建寺王」の異名を持つジャヤバルマン7世は、アンコール・トムの周辺にタ・プロームやプリヤ・カンという有名寺院を次々に建てた。アンコールの南東100kmのプリ・ヤカン・コレポン・サヴェイは、テレビ初公開の大遺跡。ジャヤバルマン7世の大意と同時に大石造建築の時代も終わる。 |
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