
洪積世に生息していた有袋類の仲間、フクロライオンの復元骨格。この化石は、ナラコートの調査で発見された。歯や足の形態などは現在の草食性有袋類の特徴を持つが、肉食性と判定された。オーストラリアがゴンドワナ大陸から分離し、孤立した大陸となった後に特異な進化をした例だ。 |
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乾燥しきった殺伐とした大地にリヴァーズリがある。ここにはかって巨大な淡水湖があり、湖底に沈んだ動物の骨が化石化した。1980年代から本格化した発掘調査により、オーストラリアで独自に進化した有袋類の化石が多数発見され、現在も調査は続いている。 |
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オーストラリアにかつて生息した大型の有袋類ダイプロトドンのアゴの骨。今から1万年前までここには、現在のカンガルーの数倍もある巨大な有袋類がいた。これらの化石と現在の有袋類とのつながりを調べることで有袋類の進化の系譜が明らかになることが期待されている。 |
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ナラコートで調査を続けている、フリンガース大学のロッド・ウェルス教授。2つの化石保存地区での調査はやがて地球の環境保護の為の良きデータになるだろうと語っている。 |
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