はやドキ！ワード

“お年寄りの原宿”巣鴨の地蔵通り商店街にたたずむ、一軒の珍しい写真館。
ここは、日本初“シニア・シルバー世代専門”の写真館なのです。

えがお写真館
東京都豊島区巣鴨4-2-26 光マンション1階

一番の特徴は、写真館専属の「スタイリスト」がいること。
写真のデジタル加工にはこだわらず、プロのメイクで、被写体の方が持つ美しさを引き出すのです。

みなさん、どんな思いでこの写真館を訪れるのでしょうか…

池田せつ子さんは「遺影写真を撮りたいなと思って来ました。きっかけは、夫が最近亡くなったことで。…自分が亡くなるときに、輝いている自分らしい写真があったらいいな、という感じですね」

夫が亡くなって、まだ半年あまり…。
今日は、うまく笑えるといいけれど。

この写真館を始めた理由を、お店の代表・(株)サンクリエーション 太田明良さんにお伺いしました。
太田さん「父親を亡くしているのですが、遺影に使えるのが免許の写真くらいしかなかったのです。それを引き延ばして使っても、ぼやけてしまっていて『これは本当に父親の顔なのかな』という疑問がありましたね」

その人が持つ本来の輝きを残したい。
太田さんは、メイクが済んだ池田さんに声をかけ、気分を上げて、写真を撮り始めます。

池田さんは「イメージ以上のものが出来て、とてもうれしい。最高です」という感想。

お一人だけでなく、友達同士で連れ合って写真を撮りに来る方々も。遺影に、思い出に…「モデル気分になりました。80歳になって生きてたら、また来ようと思います」という感想も。

積み重ねた人生があるからこそ、輝く笑顔。それを残したいという思いが、ここにはありました。