階段から落ちて、打ち所が悪かったのか意識不明、第一発見者の通報により病院へ搬送されるも頭蓋骨内損傷で、かなり危険な状態となっている男がいた。所持品のキャッシュカードから身元が割れ、その男は塚本浩平(山田悠介)、都内在住の22歳と判明する。
所轄の初動捜査における発生時の目撃証言は得られておらず、事件か事故かもわかからない状況で、ほどなく特捜一係・安積班に捜査要請が回ってきた。
ここでまず注目したのが、塚本の所持品のショルダーバッグの中に1千万円の現金が入っていたということ。塚本のアパートを調べた尾崎(小澤征悦)と小池(福士誠治)の報告によると、塚本は金にかなり困っていたらしく家賃は滞納がち、電気、水道、ガスは未払いで止められ、携帯電話も2ヶ月前に契約が切れている。
このような状況から、バッグの中の1千万円は「犯罪絡みの金ではないか?」という線が浮上するも、安積(佐々木蔵之介)ら特捜チームは捜査はあくまで慎重にすすめる。
それから捜査が進む中、ある人物が浮かび上がる。ある場所の防犯カメラの映像をチェックしていた中、塚本と接触していた男を結城(比嘉愛未)が発見。その人物とは、5年前に解散した「モリとイズミ」というお笑いコンビの一人で「イズミ」と呼ばれていた泉田武史(石井正則)だった。泉田は現在、芸能界を引退してから、イタリアンレストランのオーナーとして成功していた…。