警視庁機動捜査隊216 episode9 硝子(ガラス)の絆

2018年6月18日

解説放送あり

あらすじ

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警視庁第二機動捜査隊目黒分駐所に籍を置く警部補の沢村舞子(沢口靖子)。彼女が率いる沢村班が24時間勤務に就く朝、引き継ぎが行われ、警部の矢島(モト冬樹)から渋谷のホテル街で多発している美人局と、年金支給日を狙ったひったくりに注意するよう指示が出る。

パートナーの金子(赤井秀和)が非番のため、舞子は部下の富田(松尾諭)と覆面パトカー“機捜216”の車両に乗り、パトロールに出動する。ラブホテル街を密行していると、男性二人が揉めているのが目に入る。慌てて駆け寄ると、そこには若い女性(逢沢りな)もいた。舞子たちの出現に慌てた若い方の男(崎本大海)が逃げようと殴りかかってきたので取り押さえていると、その隙に女性は足早に去り、もう1人の男性(益岡徹)も事情聴取しようとする舞子たちに対し多忙を理由に立ち去ってしまう。美人局を疑った舞子たちは、制服警官に若い男の身柄を引き渡し事情聴取を依頼する。

その後、パトロールに戻った舞子たちに、今度は管轄内にあるレストランの敷地内で事件性のある遺体が発見されたという無線が入り、現場へ急行する。通報を受け最初に駆けつけていた制服警官の安武(青柳尊哉)と第一発見者でレストランのオーナー・久保修一(東根作寿英)が待ち受けていた。早速、舞子たちが初動捜査のため遺体の確認を行うと、遺体の男性は頭部に殴られた痕があり、側に血痕のついたワインボトルが転がっており、明らかに他殺だと判る。

さらに舞子たちが所持品や現場近辺の捜査を進めると、被害者はキャバクラのスカウトマンの鈴木光雄(勝也)という男で、事件の直前に現場付近にある喫茶店で女性と口論になっていたことが判明。舞子たちは鈴木がその直後に殺害されたと推察する。現場に到着した捜査一課の刑事たちに初動捜査の内容を伝えて捜査を引き継ぎ、舞子たちは再びパトロール任務へと戻る。

車窓を眺めていた舞子は、見覚えのある女性が路地に消えていくのを見る。朝のホテル街の一件で早々に立ち去った女性だ。服装も化粧も変わっており舞子は訝しく思うが、その矢先、事件発生を告げる無線連絡が。

駆けつけた先では老夫婦が佇んでおり、おろしたばかりの年金をバイクに乗った二人組にひったくられたと妻が涙を流していた。被害者の証言から、舞子は自身が出勤前にすれ違った柄の悪い二人組が犯人だと断定し、犯人の手配を要請する。
その後、昼食休憩のため分駐所に戻ると、矢島から、レストランで殺された鈴木光雄のDNAが、2年前に起こりいまだ未解決の二人組による貴金属強盗と致死事件の犯人のものと一致したことを知らされる。この強盗事件では、犯人が逃走途中に若い女性を撥ねて死亡させ、遺族の母親・時田秀美(朝加真由美)が今でも目撃者を捜すチラシを配り続けていた。

鈴木光雄殺人事件の捜査本部では、鈴木が殺される直前、喫茶店で一緒にいた鈴木の元同棲相手・小池瑞葉(片山萌美)に容疑が向けられ捜査が動きだしていたが…。そんな中、街頭でチラシを配っていた秀美と遭遇した舞子は、何者かが秀美に、強盗犯の鈴木が殺されたことを知らせる電話をしてきたことを知る。警察関係者しか知らないはずのことを一体誰が秀美に連絡をしてきたのか? この殺人事件を軸として、舞子がこの日対応した一見無関係の3つの事件が徐々に繋がり始めるのだが…。