鑑識捜査官 亀田乃武夫の臨場ファイル

2017年8月7日

あらすじ

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ある日、セキュリティー会社から一軒家で遺体を発見したと110番通報が入り、警視庁鑑識課の主任・亀田乃武夫(中村梅雀)と部下の紺野千晶(黒川智花)、鷹村祐樹(夕輝壽太)、そして検視官の小川允人(菅原大吉)は事件現場の臨場に赴く。遺体は青年実業家として成功を収めている投資会社「GFV」の社長・溝呂木浩一(西興一朗)で、死因は室内にあった電気コードによる絞殺。死後半日が経過していた。
いつものように「見逃すな!ありとあらゆるものを拾い出せ!」と言う亀田の指示のもと、犯人特定の証拠となりうるであろう全てのモノを徹底的に採取する鑑識班の面々。そこへ、捜査を指揮する捜査一課の管理官として亀田の元妻である中嶋倫子(森口瑤子)が姿を現す。周囲の好奇の目をよそにあくまで上司と部下として飄々と振る舞う亀田と倫子。
その後、採取された証拠の中の金髪が、1ヶ月前に錦糸町で発生した強盗殺人事件の現場で採取された被疑者の毛髪とDNAが一致したと判明する。捜査本部では、被害者の溝呂木の財布から現金が抜き取られていること、溝呂木が身に着けていた高級腕時計が消えていたことなどに加え、金髪のDNAの結果を受け、すでに強盗殺人事件の被疑者として全国に指名手配中の笹原武夫(土方鉄)を溝呂木殺害の最有力容疑者に選定。先の錦糸町の事件を捜査する錦糸町署から、捜査一課の刑事・黒崎博久(金田明夫)が合同捜査で加わる。
一方、亀田は自分が現場から採取した極細の糸くずが分析の結果“天てん蚕糸さんし”という信州安曇野で生産されている最高級品の絹糸で、しかもまだ製品に加工される前の生産段階の状態だったと知らされ興味を抱く。亀田は事件現場に“天蚕糸”を持ち込んだ人物を捜査する必要があると捜査本部に進言するよう上司の宮前洋二(田山涼成)に報告する。だが、捜査本部では完全に容疑者を笹原武夫に絞り込み、黒崎を筆頭に捜査員のすべてが笹原捜しに当たっており、“天蚕糸”の件は無視されてしまう。亀田は再度“天蚕糸”の捜査をするよう捜査本部へ進言するよう宮前に促がすが…。
そんな矢先、黒崎たち捜査員が都内に潜伏していた笹原を検挙。捜査本部では後は笹原から事件の自供を取れば、全て解決すると事件の収束を目論んだが、笹原は錦糸町での事件は認めたものの、溝呂木殺害容疑に関しては頑なに否認し、取調べが膠着してしまう。
そんな中、“天蚕糸”の件をどうしても無視できない亀田はついに休暇を取り、紺野と共に自ら安曇野へ“天蚕糸”を調べに赴く。「天蚕センター」を訪れた二人は以前、溝呂木が天蚕の生産農家の娘で天蚕の研究をしていた筒井敦子(柊瑠美)という女性に連れられて来たことがあると聞き、筒井敦子の父親である筒井賢司(小野武彦)の元を訪ねるのだが…。