鑑識捜査官 亀田乃武夫の臨場ファイル

2017年8月7日

みどころ

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「実は証拠も嘘を付く!?」
事件現場を隈なく観察し、
ありとあらゆるものを見逃さずに拾い出す!!
鑑識捜査官・亀田乃武夫の登場!!

自ら先陣を切って、事件現場から証拠を徹底的に拾い出す鑑識課主任・亀田乃武夫(中村梅雀)。
「鑑識」とは、事件が起こった際、現場において指紋や毛髪、足跡など、犯人を導き出す為の証拠となるありとあらゆるモノを採取し、被疑者を推定したり、犯行状況を明らかにしたりする警察組織の中でも事件捜査の要となる仕事である。
警察モノのドラマでは事件を捜査する刑事や検事たちに比べ、とかく地味な存在として描かれることが多い鑑識官。だが、今作はそんな「鑑識」の仕事に誇りと信念を持つ鑑識捜査官・亀田乃武夫を主人公に、鑑識チームと刑事たち捜査員が事件にうごめく人間模様と真相を紐解いていく姿を描く。
主人公の亀田乃武夫を演じるのは、テレビドラマ、映画、そして音楽活動など様々なジャンルで精力的に活躍している中村梅雀。
また、亀田の元妻であり、事件の捜査を指揮する上司として亀田の前に現れる捜査一課の管理官・中嶋倫子役に森口瑤子。中村と森口が元夫婦でありながら共に事件の真相を追う上司と部下という微妙な関係の男女の空気感を見事に演じている。
そしてそんな二人を取り巻く面々には、黒川智花、夕輝壽太ら若手をはじめ、田山涼成、菅原大吉、小野武彦、金田明夫らベテラン俳優陣が脇を固める。

コメント

<主演・中村梅雀さん>

今まで刑事、検事、監察官、弁護士など様々な役を演じてきたのですが、“鑑識”というのは初めてで、今まで演じてきた刑事などと比較すると、一見非常に地道な地味に見える仕事なので、どういう風な人物になるのかなぁと思っていたのですが、脚本を読むと亀田はとてもこだわりの強い変わった男で、なるほどこれは梅雀(自分)向きな役だなぁと思いました(笑)。
鑑識は刑事と同じ刑事部に属している仕事ではあっても、人間と人間のかかわりから発生した事件現場のモノに対して執着する仕事なので、そのモノをいかに細かく見ていくか、見逃さないか、という鑑識官の感覚を自分の神経にまず植え付けておくよう演じるにあたり心がけました。そうすると撮影現場で佇んでいる時や動いている時の目つきとか雰囲気が全然違うと思うんです。
亀田という男を演じるにあたり大事にしたことは、亀田の“おかしいと思うことにこだわる”というこだわり。そして不正をちゃんと突き詰めて、犯人を挙げるための努力の一番、根源となる証拠品を「確かにコレだ!」と言えるまで自分が責任を持つという責任感。その責任感が亀田を突き動かしていると思って演じました。亀田はそんな性分のせいで夫婦別れになっちゃうわけだけど(苦笑)。
また、亀田はモノに執着していく、気になったらどこまでも気になっちゃうという性分が非常に自分自身と似ているなぁと思ったので、そのあたりは自分自身の持っている性格をより引っ張り出そうと、普段はわりと柔らかくて普通で、あるいは取っ付きやすいみたいな雰囲気なのに、突然、ある事にこだわりだすと「なんだ、こいつ強情だな」みたいな、そういう変化を示すところは自分と亀田は同じだなぁと思いました。
この作品は、警察モノのドラマでは比較的スポットが当たらない鑑識官がどこまで自分の仕事に責任を持って行動しているのか、鑑識の仕事をしている人々にも意地があって、「こうしたい!」と思ってちゃんと反抗して動いちゃう人間もいるんだというところが非常に魅力的だと思います。現実の警察組織ではありえないと思うけど、ある意味、警察官にとってもちょっと理想の鑑識の姿が描かれているかなと思います。
僕は共演するレギュラーチームの息が合うか、役柄としてちゃんとそう見えるか、みんなとの交流が上手くいくかというところが重要だと思っているのですが、今回は最初から共演の皆と息が合って撮影に入ることが出来てとてもやり易い現場でした。
管理官を演じる森口さんは亀田と過去に色々あって別れることになった元夫婦でありながら、今回、事件の捜査を指揮する上司として現れ、互いに仕事がやりづらい複雑で微妙な二人のニュアンスの空気感を自然にスッと作り上げることが出来て良かったなと思いました。
この作品は、細かいところが、最終的に重要な問題になって広がっていくので、ちょっとしたことも見逃さないように見てもらえればと思います。案外、余計に説明せずに想像させる部分もあったりするので、会話の間合いとか景色とかよーく見て楽しんでもらいたいと思います。鑑識の仕事がよく見る(観察する)ことなので、視聴者の皆さんにもよく見て頂くことが重要かなぁと思います。