ヤメ判 新堂謙介 殺しの事件簿4

2016年9月5日

解説放送あり

あらすじ

イメージ

伊豆にある水産会社の社長・篠田栄介(小川剛生)が殺された。犯人は従業員の梅崎龍一(金子裕)と杉村大輔(越村友一)で、金を盗もうとして事務所に忍び込んだが気付かれ、殺害に及んだのだった。二人は直ぐに逮捕され、その後、別々に裁判にかけられそれぞれ刑に服した。
それから15年。元判事の新堂謙介(橋爪功)は清掃員として伊豆の病院で働いている。趣味の釣りに気を取られ、仕事に身の入らない謙介に、先輩清掃員の牧野陽子(安藤玉恵)の小言が絶えない毎日だ。謙介を伊豆に送り込んだ清掃会社の常務・堀切努(石橋蓮司)は、元検事で謙介とは旧知の仲だが、陽子はそのことを知らない。病院では看護師の篠田彩子(大和田美帆)とソーシャルワーカーの桐谷達也(長谷川朝晴)が二人の中学時代の恩師で入院中の桜庭正史(市川勇)を献身的に看護しており、謙介は好ましく思った。
ある日、謙介は病院の入り口で、刑を終えて出所した梅崎に声をかけられる。15年前の事件で梅崎を裁いた裁判長が謙介だったのだ。梅崎は判決で謙介に温かい言葉をかけられたことに感謝すると共に、篠田の遺族に謝るために伊豆に戻ったと謙介に語る。
だが翌日、梅崎は病院の敷地内で、頭を殴らたことが死因の死体となって発見される。地元の刑事、岩倉哲郎(石倉三郎)と矢部晃(佐野泰臣)は彩子に事情を聞く。15年前の被害者・篠田の娘が彩子だったからだ。彩子は犯行を否認する。
謙介は、岩倉ののんびりした捜査に呆れながらも助言を与えると、岩倉は15年前の梅崎の共犯者・杉村が病院の医療廃棄物収集業者として働いていることに気付いた。杉村にも嫌疑がかかるが、梅崎殺害時刻にはアリバイがあった。杉村が勤める会社の社長・竹本重徳(斉藤暁)が証言した。
15年前の殺人事件の共犯者が同時に伊豆に戻っていることを知った謙介は、疑惑を深める。不安が的中するように、梅崎に続き、杉村が殺害されて岩場に打ち上げられた。
15年前の事件の真相を確かめるため、謙介は堀切に依頼して当時の極秘記録を取り寄せる。すると殺された篠田のほかにこの事件によって人生を狂わされた人物がいたことが分かった。謙介は何者かが復讐を企てているのではないかと推理を働かせるが…。