
山村美紗サスペンス 狩矢警部シリーズ第11弾スペシャル「京都舞踊襲名殺人事件」 2012.3.19OA
みどころ

京都を愛する狩矢警部(船越英一郎)が難事件を解決する人気シリーズの最新作。舞踊家元の襲名に関わる連続殺人事件の謎を追う。
関西舞踊の名家、桜木流の家元襲名は、襲名披露当日に家元から指名された者が後継者になるという独特のしきたりがあった。事前に後継者候補に名が上がったのは三人。いよいよ披露当日の舞台が始まり、その場の誰もが後継者が決定したと思った瞬間、その人物が舞台で倒れ絶命した。踊りの小道具である扇に毒が仕込まれていたのだ。家元と後継者を取り巻く人々が複雑に絡み合い、捜査は難航する。さらに次々と関係者が殺害される中、狩矢は冷静に真相を推理する。
京都の舞踊をテーマにした作品らしく、華やかな踊り、衣装、小道具などが次々登場し、目を楽しませてくれる。今回ドラマの冒頭で狩矢の娘・和美(前田亜季)が警察寮に引っ越しをする。独り立ちする娘をたくましく思いながらも、寂しさも感じる狩矢と妻の澄江(山村紅葉)。寂しさを紛らわせるかのように仲睦まじい夫婦の会話に、事件解決のヒントが隠されているのでご注目を。
一方、京都府警の狩矢班に新人が加入する。その新人・菅田瑠依は協調性に欠け、気が強く先輩刑事たちとぶつかることもしばしば。しかし、捜査には一生懸命だ。そんな瑠依を演じるのは小橋めぐみ。ベテラン揃いの狩矢班に新風を吹き込んだ。