2018年11月3日 夜9時〜
メアリ・スチュアートとエリザベス1世。調べてみると圧倒的にエリザベス1世の資料が多いのですが、功績という点から言えば、それは当然のことかもしれませんね。一方、メアリの方は良く書かれていないものが多いという印象でした。ただ歴史上の人物像とは、書いた人によって見方が異なるのです。それは私にとって大きな発見でした。メアリは愛情豊かな人という記述がある一方、ずる賢いという記述もあります。エリザベス1世も、メアリと比較して容姿に劣ると言われてはいますが、美しいと記されたものもあります。そんな時は、どっちが本当でどっちが嘘?ではなく、こういう見方もあると受け止めるようになりました。
エジンバラで街頭インタビュー
メアリとエリザベス1世どっちが好き?
「想像以上に、みなさん2人の女王に対する
想いを持たれていました」(平田さん)
そんな中、実際にスコットランドでメアリの人生を辿っていくと、資料だけではわからなかったメアリの魅力を知ることができました。3度の結婚から奔放と言われていますが、それは素直な人とも言えると思います。自分の気持ちに正直に生きるというのは、今でもそう簡単ではないのに、当時はもっと風当たりが強かったと思います。そんなメアリの自分を信じることができる意志の強さに憧れますね。またほとんど会うことができなかった息子のことをずっと想い、将来を気にかけていたことにも心打たれました。
メアリ・スチュアートとエリザベス1世について
研究をしているエステルさん
亡くなる6時間前に書かれたというメアリ最後の手紙
そこには母としての想いが…
そしてエリザベス1世は、知れば知るほどその偉大さがわかりました。国の運命を左右するような決断ができたかっこいい女王だと思います。またエリザベス1世の着ていたドレスを見た時には、その美しさに興奮してしまいました。女王にふさわしい、威厳を保つためにということもあるのでしょうが、女性として美しく装いたいという想いも感じられて思わずにっこり(笑)。そんなところは共感できますよね。
メアリとエリザベス1世、どっちが好き?と街頭インタビューをした私が言うのもちょっと気が引けますが、私はどちらとは選べませんね(笑)。それぞれの魅力を取材で知ることができました。番組をご覧の皆さまにもそこをお伝えできればと思っています。
エリザベス1世を描いた「アルマダポートレート」
海外に流出していたこの絵は2016年国民の寄付で
買い戻されイギリスの国有財産となった