2018年9月1日 夜9時〜
ナポレオンが約5年間暮らしていたロングウッドハウスと呼ばれる館は、町から少し離れた丘にありました。ヨーロッパの王侯貴族のお城と比べると質素かもしれませんが、現代の私たちから見れば立派な邸宅です。お庭も広く、ナポレオンも快適に暮らしていたと思います。でも当時のイギリスの監視体制は相当に厳しかったようです。何が何でも脱走させないという気迫が感じられました。ですがずっと家に閉じこめられていたわけではなく、ナポレオンが好きだったという散歩コースはとても美しかったですし、島の方たちとの交流もあり、庭仕事なども好んでしていたそうです。
ナポレオンが従者らと共に1815年から
およそ5年半暮らしたロングウッドハウス
セントヘレナで一番美しい谷にある
ナポレオンが最初に埋葬されたお墓
しかしあることがきっかけでナポレオンの遺体は
栄光を極めたパリに戻ることに
ナポレオンの生涯はまさに激動で、しかも戦争に明け暮れる日々。フランスから遠く離れた絶海の孤島に流されたことは不本意だったかもしれませんが、セントヘレナでの暮らしは、生涯で最も心穏やかな日々を過ごせたのではないかと思いました。ナポレオン自身も島出身ですから、どこか懐かしさも感じながら…。
セントヘレナ古文書館に保管された当時の記録
そこにはナポレオンが驚くべき騒動を
巻き起こしていた事実が記されていた!
しかし、です。並みの英雄なら、穏やかな晩年を島で過ごし波乱万丈の人生の幕を閉じるで終わるところですが、そうじゃないところが並みじゃないナポレオンなのですね(笑)。島での生活を満喫していたというのも事実だと思いますが、その一方でちゃんと野望があったのです!その詳細は番組をご覧になって楽しんで頂きたいと思いますが、ナポレオンはその野望を見事成し遂げています。連戦連勝のナポレオンも凄いですが、最後の野望も凄いですよ。スケールが違う無比の戦略家、まさしく天才だと思いました。