2018年8月11日 夜9時〜
香港の健康長寿の秘密を教えてくださった楊さちこ先生のタダでできる健康・美容法をご紹介します。
●水分補給は常温以上で
人間の体温は年中一定です。夏だから体温を下げないといけないということはないのです。暑いからといって、キンキンに冷えたものばかり飲んだり食べたりすると、逆に疲れやすくなり、体調を崩す恐れがあります。水分補給は、常温以上を心がけましょう。
また寝ている間は、いわばプチ断食状態。起き抜けに冷たいものを飲むと、お腹がキュッと固くなり動きが鈍くなってしまいます。
そして熱中症予防にも大切なことですが、水分補給は喉が渇いたと感じる前に。体が乾燥する前に水分を補うことで、肌の潤いを保ちシワを作らない効果も期待できます。(番組で紹介)
●素足は疲れの原因に
体の疲れは足の冷えからきている可能性が大!特に夏は、どこもエアコンで冷えていることが多いので注意しましょう。自宅でもスリッパや靴下を履くことが大切です。寝る時も指先を切った靴下をはきましょう。(番組で紹介)
●朝だけでなく寝る前にもブラッシングを
頭には体中の反射区があるので、髪をとかすことは、頭皮マッサージになります。効果的にするためのポイントは、髪の毛だけではなく眉毛の上辺りから首の付け根までブラッシングすること。反射区を隈なく刺激することができます。
普段から頭皮の状態もチェックしましょう。柔らかければ体がほぐれている状態、ブヨブヨしているのは身体がむくんでいるサインです。ブラッシングで滞った水分を流してあげると疲れが取れます。また頭皮を柔らかい状態に保つことは、育毛効果や肌にシワをできにくくする効果もあります。
ブラッシングする回数の目安は頭の右半分を50回、左半分を50回。10回ずつでも毎日継続することが大事です。
※反射区:全身にある各器官や臓器に反映しているゾーン。反射区を刺激することで、反映している内臓の働きや体が本来持っている機能が活性化される
●手のマッサージで身体全体を活性化
手の平にはお腹側、甲には背中側のツボがあります。両方を刺激して、身体の中心を活性化させましょう。まず片方の手を机の上に置きます。その上に反対の手を重ねて、こするようにマッサージ。指の第2関節あたりに力を入れます。こうすることで、こする側、こすられる側両方に刺激が与えられます。
●すべての「首」は冷やさない
脳からの指令は首の後ろを通って全身に伝わります。首の後ろは冷えやすいデリケートなゾーン。皮膚の下にすぐ骨があり、身体は骨から冷えていくのです。首が冷えて固まると脳からの伝達が鈍くなります。頭部の首だけでなく、足首も手首も同様で、冷やさないことが大切。寝る時は、襟の付いたパジャマが理想です。
●摂取だけではなく排出も大事
良いものを摂るだけなく、老廃物をしっかり出すことも大切です。身体が温かいと巡りが良くなり、便秘にもなりにくくなります。
●しっかり温めた後の冷水が効果的
入浴で温まったら、最後に冷たい水を膝下にかけましょう。身体が全身を温めようとして血の巡りを一気に促します。よく眠れるだけでなく、肩こり、腰痛にも良い効果が期待できます。
●元気よく挨拶をして頭と身体をスイッチオン!
人と話すことも立派な健康法。声を出すと頭が良く働き、身体も動くようになります。外に出る、散歩をする、人に会うことはとても大事です。そして人に会ったら挨拶をしましょう。そこから会話が始まります。心が元気じゃないと身体も元気になりません。楽しいと自然と口角が上がって顔のリフトアップにもなり、身体も元気になります。
香港の食卓に欠かせないスープ。中国医学の博士号をお持ちの楊さちこ先生のスープ本には、日本で手に入りやすい食材で作れる簡単で美味しく身体に良いスープのレシピが満載です。それぞれのスープの効能も記載されているので、健康長寿はもちろん日々の健康管理にも役立ちます。
書名:『世界一の養生ごはん』(小学館)
著者:楊さちこ