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またこの奇岩は塩湖にあって、他よりもさらに湿度が低いので、汗をかいている自覚がないまま全て蒸発するんです。ペットボトルの500mlではなく、1Lサイズが飲み干せるくらいで、正直立っているのも辛いところでした。近くには温泉が湧いていましたが、あまりの熱さで温度計が持てず、一瞬で測ると93℃！暑さと熱風で、頭もどんどん動かなくなる感じに…。でも、そこではラクダのキャラバンが塩を運んでいました。湖の畔に暮らすアファール族の人たちが塩を掘って、他の部族の人たちがその塩を運んでいるんです。宗教など違う部分もあるけれど、昔から一緒に仕事をされてきたそうです。そんな様子も心に残りました。

旅の最終地点へ向かって
暑さも、不思議さも、さらにすごいことに？

最終的に目指した場所は、アファール・トライアングルの中でも一番暑い場所で、エチオピア東部にあるダナキル砂漠です。それまでも驚かされる光景を度々目にしましたが、さらに強烈な景色と体験が待っていました！この旅で私が一番感動したのが、ダナキル砂漠で見た火山のマグマです。震えが止まらない体験でした。遠くから少しマグマが見られる場所はありますが、そこで見たのは火口の奥深いところで、マグマが本当にバシャバシャと動く様子。初めは「すごい！」と夢中になっていましたが、でもしばらくすると下からいきなり「ゴゴゴゴー」と、音がし始めたんです。同時に溶岩が赤くなって…、目の前に本当に忘れられない光景が広がりました！