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第1476回
伊達政宗の野望
海を渡ったサムライの密命を追う!

2018年6月9日 夜9時〜

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前川 泰之(まえかわ やすゆき)

1993年より11年間、多数のファッション誌や、パリ、ミラノをはじめ世界のコレクションに多数出演。2005年に俳優に転向。ドラマ・映画・舞台・バラエティなどで幅広く活躍し、レポーターもこなす。ミステリーハンターは今回で3回目。

次回「世界ふしぎ発見!」の主人公は、今からおよそ400年前に、日本からメキシコ、そしてスペイン、イタリアへと渡った支倉(はせくら)常長。表向きには友好使節団としての渡航でしたが、彼は伊達政宗から密かに重大な命を受けていたというのです。常長の足跡を辿り、日本、メキシコ、イタリアを取材してきた前川泰之さんにお話を伺いました。

伊達政宗が密かに抱いていた大いなる野望
それを実現するために欧州に渡った支倉常長とは?

戦国時代の名の知れた武将というと、華々しい武功があるのが一般的ですが、支倉常長はそういったタイプではなかったようです。彼の人となりを感じさせるようなエピソードもあまり残っておらず謎の多い人物のようですね。彼の生きた時代には、波乱万丈な人生を送った人が多いと思いますが、常長もまさにその一人ではないでしょうか。中米、そしてヨーロッパまで渡り、数年の海外生活の後に帰国を果たす。無事に帰って来られただけでも偉業です。

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徳川家と共に結成したメキシコへの使節団
しかし政宗には密かに常長に託した画策があった
そのため常長はメキシコからヨーロッパへと向かう

常長率いる一行が渡航の際に乗ったサン・ファン・バウティスタ号を再現した船が宮城県石巻市にあります。現在は老朽化のため内部の一般公開はしていないそうですが、特別に見せて頂きました。とても大きく立派な帆船で、それには感銘をうけましたが、これでメキシコまで行けと言われたら、絶対に嫌だ、ですね(笑)。航海技術があったにせよ、動力のない船で3ヵ月…。旅立つ一行は、まさに決死の覚悟、命がけの渡航だったと思います。

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サン・ファン・バウティスタ号の内部

そんな彼らの偉業は、石巻で今も語り継がれています。特に東日本大震災以後は、地元のみなさんに希望を与えていると伺いました。というのも、常長が渡航する2年前にも東北に大地震が起き、仙台藩は甚大な被害を受けていたのです。にもかかわらず、前例のない大航海に挑み、見事に成し遂げた仙台藩。サン・ファン・バウティスタ号を案内してくださった濱田直嗣館長が、仙台藩が使節団派遣のさまざまなことを請け負ったのは、震災からの復興事業の意味合いもあったのではないかとおっしゃっていました。政宗ならそこまで考えていたかもしれない、そう思えるとても印象に残るお話でした。

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遠い異国からやって来たサムライたちは現地で大歓迎を受けた
メキシコ、イタリアではパレードが行われ市民たちも熱狂
ローマでその再現をした前川さんは、「気持ちよかったです!」

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