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第1446回
イギリス湖水地方
ピーターラビット(TM)と奇跡の大自然

2017年9月9日 夜9時〜

ピーターラビットを生んだ
湖水地方の美しい自然

私はイギリスの都市部しか行ったことがなかったので、湖水地方へ行くことをとても楽しみにしていました。現地では、気球に乗って上空からも眺めることができたのですが、どこまでも緑が続く穏やかで美しい景色に感激しました。そしてこの美しい景色を守るために、地域のみなさんが想像以上に手間暇をかけて手入れをしていることに感銘を受けました。湖水地方で主流のガーデニングも同じなのですが、生態系を壊すことなく自然の美しさを保つ、それには人の地道な手入れが欠かせないことを知りました。

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「イギリスで一番美しい庭」の最高賞を受賞したこともある
見事なイングリッシュガーデンの持ち主ジェーンさん
庭の植物は何と約1000種類!

ピーターラビットが生まれた美しい自然を
こよなく愛したビアトリクス
湖水地方で彼女の意思を受け継ぐ人びと

今回の取材ではビアトリクス・ポターの生涯を辿ることになり、小さい頃美しい色彩の絵本が大好きだったなと思い出しました。優しいパステルカラーでメルヘンチックなビアトリクスの絵から、私はおっとりとした夢見がちな女性を想像していたのですが…全く違いました(笑)。とても多才で優秀な方で、かつ行動力もあって、子どもの頃のエピソードはちょっとびっくりするくらいでした。彼女の生涯は、「えっ!?そうだったの!」ということが多かったです。詳しくは番組で楽しんで頂きたいと思いますが、100年以上も前の時代で、女性でありながら、さまざまな先駆的な活動をしていたことに驚きました。ビアトリクスは、湖水地方の美しい自然に危機が訪れたとき、自然を守るために奔走するのですが、ただ想いや感情で突っ走るのではなく、着実に結果を残せる有効な手段を次々に考え出し、それが今も実を結んでいることが凄いと思いました。

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湖水地方固有種の羊ハードウィックシープを
飼育しているジョンさん
この羊は湖水地方の生態系に欠かせない

そして湖水地方に住んでいる方たちは、みなさん今もビアトリクスの意思を受け継いでいます。使命感や責任感ではなく、この景色、この地を愛しているからそうしているのが素晴らしいと思いました。湖の畔のホテルを取材した時に、窓から眺めた景色に、癒されるってこういうことだなと感じたのです。輝く湖面、水の音、澄み切った空気にそよぐ風、そしてかすかに聞こえる鳥のさえずり…。何としてでもこの自然を守りたいと思ったビアトリクスの気持ちが少しわかったような気がしました。

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