2017年3月18日 夜9時〜
中田 訪れた時はまだ桜が咲いていませんでしたが、私はワシントンのポトマック川沿いの桜並木も取材しました。開花すると毎年150万もの人が集まるそうですよ。桜を愛でる気持ちに国は関係ないんだな、と嬉しくなりました。ただ宴は日本独特なのかと…?
比嘉 隅田川沿いでレポートをした時に外国の方から聞きましたが、ピクニックはするけど、お花見のために場所を取ってシートを敷くのは珍しいとか。「日本人らしい礼儀正しさなのでは?」という声もありましたが、でもそれは、酔っていい気分になった姿をまだ見ていなかったからかも(笑)。
中田 みんなで盛り上がるのはやっぱり楽しいですよね(笑)。でも日本人と桜の関わりの深さを色々知ると、「また違う風情のお酒が楽しめるようになるかもしれない!」とも思いました(笑)。
宴をしながら桜を楽しむようになったのは歴史上、
超有名なあの人物が関係?
中田 ワシントン・ポトマック川沿いの桜は、1912年に日米友好の証として贈られたもので、それを発案した女性に注目しました。ご本人の遺言によって、彼女に関する資料の多くは処分されていますが、当時のことを調べていくと、周りの方たちが、桜に対する彼女の熱い想いに動かされた様子を感じられるんです。ワシントンの桜並木について、これまで深く知ろうともしていませんでしたが、そこにみんなの気持ちを動かす桜のような力を持った女性がいたことに驚きました。
さらに現在、この女性の生涯を伝記にまとめようと執筆されている方も
比嘉 樹齢2000年ともいわれる桜を見たのですが、その姿はとても印象的でした。私が知りえない未来まで長生きして、むしろ寿命を超越するくらい「桜って奇跡のものなのでは!?」と思えて…。痛んだ枝を必死に伸ばしながら咲く姿は「はーっ」っと、すごい説得力があるんです。
中田 やっぱり桜は不思議な力がありますよね。また場所によって、印象が変わったり、その見方も変わったり。奈良の吉野は山一面の桜を眺める楽しみ方が出来るし、長野の高遠は降ってくるような桜を下から見上げたりするとか。どう楽しみたいかで場所を決めてもいいかもしれませんね。
こちらは沖縄ならではのカンヒザクラ
中田 実は私、桜が大好きなのと誕生日が4月だという理由で、勝手に「桜は自分の花だ」と思っているんです(笑)。
比嘉 私も以前にも増して桜の季節が楽しみになったから、これから「4月生まれ」と言いたくなりました!
中田 何月生まれですか?
比嘉 7月です…。でもそれくらい桜っていいなって(笑)!
中田 1年かけた桜のレポートをやっとご紹介出来るので、そこも嬉しいですね。
比嘉 本当に!自分が取材しなかったパートの桜を見るのも楽しみです!