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第1426回
日本×イタリア
屋根が繋ぐ世界遺産

2017年2月25日 夜9時〜

一時はスラム化した町が人気観光地に!
郷土愛に支えられ世界遺産になったマテーラ

アルベロベッロの兄弟のような町、マテーラもまた素晴らしい所でした。石灰岩を掘って作られたサッシという洞窟住居のある町です。マテーラが世界遺産になるまでのエピソード、50年以上前の洞窟住居でどんな暮らしをしていたかなど興味深いお話がたくさん聞けました。またここでも、お話を聞かせて頂いたみなさんの、自分が生まれ育った土地への愛を強く感じました。

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深い渓谷の崖を掘って作られた洞窟住居サッシ
中世、マテーラのサッシには修道士たちが住んでいた

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1950年代の人たちの暮らしを再現したサッシ

大きな茅葺の屋根が
村の人を繋いできた白川郷

これまで何度も写真や映像では見たことがありましたが、実際に初めて白川郷へ行った時、よく今まで存在し続けてくれたなぁと思いました。江戸時代の風景から変わり続けている東京に住んでいるだけにまずそう感じてしまいましたね。白川郷はテーマパークでも映画のセットでもない、本当に奇跡的なことだと思います。今の日本では、祖父母の代から住んでいる家に住んでいる人って少なくなってきていますよね。特に都市部では、世代が変わると家も変わるし、住む場所も変わるというのが普通で。でも白川郷では、土地だけでなく家そのものを何代にも渡って受け継いでいる、それだけでも凄いことだと思いました。

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「高台から見下ろすとまさに昔話の世界!
でも合掌造りの家を間近で見ると
その大きさに驚きました」(鉢嶺さん)

アルベロベッロのトゥルッリと同じく、合掌造りの家も知恵や技の詰まった家でした。そして白川郷でとても印象的だったのが、家を維持していくために村の人たちがさまざまなことを協力してきたことです。そういう暮らしをしてきたからこそ生まれる想いや人との繋がりがあると感じました。都会に住んでいると、隣の人でも苗字は知っているけど下の名前は知らないとか、家族構成は知っているけどお父さんの顔はよくわからないなんてこと珍しくありません。でもそれじゃあなかなか郷土愛は生まれてこない…。白川郷、南イタリアの世界遺産を守ってきた人たちは、伝統的な住居だけでなく同じ地域に住む人たちとの繋がりも代々受け継いできたのですね。

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さまざまな共通点がある白川郷とアルベロベッロ
番組では家の構造にも注目!

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