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世界ふしぎ発見!30周年スペシャル
巨大クジラが自撮り!驚異の折り紙顕微鏡!古代人の暗号解読!?
未来を変える冒険者たち

フィヨルドの衝撃映像!
バイオロギングで迫るザトウクジラの謎

2017年1月21日 夜9時〜

誰もが知っている生き物でも、生態や行動はよくわかっていないということは少なくありません。そんな中、野生動物にカメラや行動記録計を取り付けて調査をするバイオロギングという研究方法が注目されています。そのパイオニアと呼ばれているのが東京大学大気海洋研究所教授の佐藤克文さん。2009年に日本人初のエマージング・エクスプローラーに選ばれた佐藤先生の調査に同行するため、ノルウェーに向かったミステリーハンターの福間文香さんにお話を伺いました。

大海原を大移動して生きるザトウクジラの
未知なる世界にバイオロギングで迫る!

私が同行させて頂いたのはザトウクジラの捕食行動を探る調査です。毎年10月頃にニシンの群れを追ってザトウクジラが大集結するというノルウェーのフィヨルドへ行ってきました。クジラがやってきたら慎重に近づき、カメラなどの機器を背中に付けるのです。
まず驚いたのは、取り付け器具でした。カメラや泳ぐ速度と深さを計測する機器は最新の小型なものなのですが、それをビニールテープでぐるぐる巻いて、物干しざおみたいなポールに付けたものなのです。そしてクジラにその機器をくっつけるのは、キッチンやお風呂場で使うような吸盤。棒も吸盤も世界中のものを試して決めた選りすぐりの一品だそうです。生物の研究をしている、しかも第一人者と言われる佐藤先生が、時間と手間をかけてポールのしなり具合や吸盤のくっつき加減を真剣に調べているなんて今まで想像もできませんでした(笑)。でも未知の世界を知ろうとしている方、最初にその道を切り開くパイオニアと呼ばれる方たちの大変さを垣間見た気がします。

(イメージ)

佐藤先生、助手の秋山優さん、クジラの専門家マーティンさんと

そして海に出て行った調査も、地道でアナログな作業でした。海に出て、ひたすらブローというクジラの潮吹きを探すのです。船はかなり揺れていましたし、靴下の厚さが1センチくらいになるまで重ね着してきても寒かったです。そしてクジラがなかなか現れてくれない…。今日もまたダメという日が続きました。でも温厚な佐藤先生が船の上ではいつもテンションが高く、目をキラキラ輝かせているのです。そんな先生の情熱に感化されてか、1日6時間くらいの海上調査もあっという間に感じるようになりました。取材中、私は今凄いことを体験している!凄いものを見ている!と何度も思いました。

(イメージ)

調査では悪天候、北極圏の早い日没などの試練が
果たしてクジラの集結に遭遇できる!?
また番組ではバイオロギングによって解明された
生きものたちの驚きの生態もご紹介します!

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