(毎週変わるイメージ画像)

(ひとしくん)

バックナンバー

毎週土曜日 よる9:00から放送

バックナンバー

第1415回
赤道直下の氷河を目指せ!
白き頂 キリマンジャロ

2016年11月19日 夜9時〜

キャンプでの様子は?

ガイドさんをはじめ、登山者1人につき2人ついて下さるポーターの方々、さらにコックさんまで、本当にたくさんの方たちの支えあってのキリマンジャロ登山でした。食事が毎日缶詰などだとひもじくなりそうですが、お茶や温かい食べ物が必ず用意されて、パワーの源になりました!ただ標高5000mを超えると血中酸素濃度は普通の状態でも下がりますし、消化のためにも結構、酸素を使うんです。だから食べ過ぎも良くなくて、腹八分目と教わりました。でもその腹八分目に抑えるのが大変なくらい美味しくて、ついもう少しと(笑)。

(イメージ)

夜、テントの中では足の筋肉をほぐしたり、ゴムバンドの様な健康器具で肩甲骨を広げたりしました。というのも夜はテントの中でも2℃くらいまで下がるので、寝袋の中で身体が丸まってしまうし、気道を確保するために横向きで、角度も斜め30度くらいで寝るので、どうしても身体が凝るんです。あとはひたすら保湿ですね(笑)。

景色だけじゃない!?
キリマンジャロ登山で心に残ったことは?

ガイドのアロンさんはアフリカの人らしい明るい方で、私が少し弱音を吐くと、「ピース・オブ・ケイク!(楽勝だよ!)」と励まして下さるので、苦しい時も暗くならずにいられました。また今回は女性一人のチームだったので「大変だったのでは?」と聞かれますが、本当にみなさんが親切でチームとしてもまとまっていたと思います。その中でもとてもやさしいポーターの方がいて、相当重いカメラの三脚を運んで下さって、途中で何回も取り出しては組み立てる時もニコニコと作業されるんです。

(イメージ)

アロンさん(先頭)と重い荷物のバランスを保ちながら岩場を登るポーターさん
「あまりの逞しさにキュンとして、かっこいいな、
生命力の塊だな!と思いました!」

山頂アタックの日は、深夜に出発して真っ暗な中、心も身体も限界になりながら何とか進んでいました。そのうちに朝日が昇り始めたのでレポートしようとしたのですが、手も口もかじかんで色々思うように動かなくなってしまって…。するとそのポーターさんが来て、私の手をハーっと温めてくれたんです。自分も大変なのにそんな風にやさしさを分け与えてくれるなんて…、「人ってやさしいな、こんな人になりたい!」と強く思いました。心の琴線に触れるとはまさにこのことだ!と。

そこで見た朝日は本当に素敵でした。地平線ではなく雲海から昇ってくるのですが、最初にちょこっと太陽が顔を出すのかと思ったら、光の屈折で雲海にまず朝日が映ったんです。雲海に映る朝日が最初に見えて、そこから太陽が出てくる不思議で見事な日の出でした!

(イメージ)

見どころは?

山頂アタックの日は、もしよろしければみなさんも息を潜めた状態で、一緒に苦しさを疑似体験しながら見て頂けると、朝日の美しさや、時々の景色がまた違ったものに見えるかもしれないですね。
キリマンジャロは標高6000m近くなので、下から見ると聳え立つイメージですが、実際に登っていくと…、先が鋭利になっている山ではなく、どちらかというと丸みを帯びていて、アフリカ大陸をやさしく包み込んでいるような姿に見える時がありました。その山頂にある氷河が水源となって、動植物や人間にもたらす恩恵に思いを馳せると、険しいけれどやさしさもある山だなと感じるんです。

(イメージ)

変化に富んだダイナミックな景色
そして近年、気候変動や温暖化で消滅の危機に
さらされているという氷河の様子は?

外部サイトへリンクします