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第1386回
冬のサムライ・ルート!
外国人を魅了する湯けむり日本の秘密

2016年2月27日 夜9時〜

標高2000メートル以上の雪山にある露天風呂、また激しい火の攻防戦が繰り広げられる道祖神祭りをレポートしてくださったミステリーハンターの副島淳さんに、とっておきの撮影秘話を教えて頂きました。

雲上の湯では気温マイナス20度での
入浴お作法を習得!?

雪山を何時間も歩き続け、ついに山小屋に着いた時は叫びたいくらい嬉しかったのですが、山小屋の方に「お風呂はあちらです」と言われ、見れば雲上の湯まで10分という看板が(笑)。喜びも束の間でした。そして10分というのは雪のない時期の時間なんですよね。しかも雲上の湯は山の斜面にありそこまでの道はけっこう険しく、これまでの疲れもあってか、僕はこの温泉までの雪道が最難所に感じました。そんなこともあって入った露天風呂はまさに極楽でした。雪を被った八ヶ岳の雄大で美しい姿はしっかり心に焼き付いています。

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家庭用の冷凍庫より温度が低い雪山では
ペットボトルの水もカチンコチンに

ただ気温マイナス20度というのは厳しい世界です(笑)。入る時は勢いでいけましたが、温泉で温まった身体をマイナス20度にさらすのにはためらいました。寒いというより痛いんです。そこでまず凍ってしまったタオルを温泉の湯で溶かして絞って、下半身は温泉に浸かったまま上半身を拭いて服を着ました。そして上半身だけ服を着たまましばし下半身を温泉で温めて(笑)、その間また凍ってしまったタオルを溶かして今度は下半身を拭き服を着るという方法で乗り切りました。身長が高い僕は、手足を思いっきり伸ばして湯に浸かる心地良さに魅かれたことがきっかけで温泉好きになったのですが、今回の取材では温泉の新たな魅力をたくさん発見できました。

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木のフタがしてある所が雲上の湯
お風呂はきれいに整備されていますが
脱衣所はありません

故郷の祭りへの誇りを胸に
厄男の大役を果たす青年たちに感動!

野沢の道祖神祭りでは祭りの翌日、社殿を守っていた25歳の厄男の方にお話を聞かせて頂くことができました。お会いしてまず、火の粉を被って火傷の跡がついた顔が痛々しく「大丈夫?」と言ってしまったのですが、彼は毅然と「これくらいなんともないです。もっと酷くなることを覚悟してました」と。その時僕はこの祭りを取材して初めてかっこいい!と思いました。祭りの当日はあまりの激しさに内心呆然としていて、外国人観光客の方たちのように「ファイヤーフェスティバル!!ファイヤーフェスティバル!!」というテンションにはなれなかったんです。

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一生に一度しかない25歳の厄男の年
その役目を果たすことは野沢の男の誉

そして25歳の厄男には祭りの翌日にも後片付けという大きな役目があるのです。疲れ果てて1日中でも眠りたいだろうにと思い「眠いよね、キツイよね」とまた僕が弱気な発言をすると「いや、これは自分たちの役目で、先輩方はあくまでも手伝って頂いているだけですから」と。野沢では道祖神祭りで25歳の厄男の役を務めることが男性にとって第二の成人式と言われているそうです。平成生まれの25歳に男気を見せつけられましたね。そんな輝く彼らを見て、自分が25歳だったらこの祭りの役目をまっとうできるだろうかと考えたのですが、すぐに浮かんだのは携帯の電源切ってしばらくドロン、でした(笑)。

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「火の攻防戦に参加している人だけでなく
野沢の人皆がこの祭りを誇りに思っている
ところも素晴しいと感じました」(副島さん)

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