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2015年、海外から日本を訪れた観光客の数は過去最高を記録しました。そんななか「世界ふしぎ発見！」がスポットを当てたのは海外からの観光客に大人気だという「サムライ・ルート」。それは東京・大阪・京都という「ゴールデン・ルート」を体験済みの人たちがディープな日本を求め訪れる観光ルートです。長野を起点に岐阜、石川へと辿るサムライ・ルートにはどんな魅力があるのでしょうか？ミステリーハンターの比嘉バービィさんにお話を伺いました。

日本に興味のある欧米人にとっては
メジャーな観光ルート！？
サムライ・ルートとは？

日本でサムライ・ルートをご存知の方はどれくらいいるのでしょうか？私は今回の取材で初めて知りましたが、日本を訪れる人たちの間ではよく知られたルートだと聞き驚きました。ですが実際に私もそのルートを辿って、本当に素晴しいチョイスだと実感しています。どこも日本では知られている観光地ですが、これまで外国人観光客の多い場所というイメージはなかったですね。温泉があり、自然があり、郷土料理がある昔ながらの風景や風情が残っている場所、私たちが都会の慌ただしい生活の疲れを癒しに行きたくなる所です。

サムライというネーミングから日本人だと名だたる武将ゆかりの歴史ツアー？と思ってしまいますが、必ずしもそうではないのです（笑）。お城や城址などもありますが、私たちが1泊や2泊で行く温泉旅行を、もう少し時間をかけていろいろな場所を巡るルートですね。それにしても長野を起点とするところ、世界遺産の白川郷から金沢へ行くというのは、旅の達人コースだなと思いました。日本の魅力と旅の仕方を知り尽くした方じゃないと選べないルートです。またサムライというのもインパクトがあって、覚えやすく、他の国にはないネーミングなので上手いと思いました。

また今回の取材でとても印象深かったのは、サムライ・ルートを訪れる外国人の方たちは、日本の芯の部分に触れたいと思っていることです。これまで受け継がれてきた生活、文化に興味を持っているんだなと。松本のミシュラン2つ星を獲得した浮世絵美術館でお話を伺った方は、「浮世絵は、貴族の肖像画でも宗教画でもなく、江戸時代の庶民の姿がいきいきと描かれているから面白い」とおっしゃっていました。私が逆に浮世絵の魅力を教えて頂いちゃいましたね（笑）。