2016年2月13日 夜9時〜
全国でも風間浦でしか行われていないというアンコウの延縄(はえなわ)漁。アンコウは生きたまま釣り上げられます。そんな珍しい漁の体験を白石みきさんに教えて頂きました。
風間浦のアンコウ漁の出航は、思っていたほど早くなく7時頃に港を出ました。というのも延縄を仕掛けている場所が港から10分くらいの所なのです。ですが出航して1分くらいで私はすでに船酔いに(笑)。足元だけではなく、内臓も揺れている感じの揺れなのです。よろけて海に落ちたら大変ですからすぐに立っているのは諦めて、船が止まるまで座っていることにしました。それでも船長さんは「今日は揺れも寒さも、たいしたことはない」とおっしゃっていました。冬の津軽海峡では、海が凪いでいる時などほとんどないのです。魚場が港から近い所であっても大変な漁だと思いました。
「風間浦ではアンコウについて
新たに知ることがたくさんありました」(白石さん)
そして運良く、出航から15分くらいで生きたアンコウがあがりました。皮を触ってみると確かにぶよぶよしていないのです。まな板でも捌ける新鮮なアンコウというのはこういう状態なのだと知りました。その時のアンコウは約10キロくらいだったのですが、持ちあげてもピチピチと動かず大人しいのが意外でした。でもカモメを丸のみするという大きな口をカーッと開けて威嚇するんです(笑)。初めはちょっと不気味だと思っていたアンコウも取材をしていくうちにだんだん慣れてきて、可愛らしさも感じてきたほどなのですが、その姿にはやっぱり迫力がありました。
「生きたアンコウを持つというのも
貴重な体験でした」(白石さん)
白石みきさんもその味に感激したというアンコウのうす造りや皮のお寿司。風間浦の漁法だからこそ可能な活きアンコウ料理が食べられるお店をご紹介します。海産物などの販売店と併設しているのでお土産を買うこともできます。
風間浦ではアンコウが旬の
12月から3月まで「鮟鱇祭り」が開催されている
■食事処ばんやめし
住所:青森県下北郡風間浦村大字蛇浦字石積12‐13
営業時間:10:00〜16:00
定休日:火曜
※2016年2月の情報です
その他ご紹介したお店
初代内閣総理大臣伊藤博文が愛した、老舗ふぐ料理店
春帆楼 下関本店
住所:山口県下関市阿弥陀寺町4-2
営業時間:11:00〜22:00(予約制)
定休日:なし
天保元年創業。東京で唯一のあんこう料理専門店
いせ源
定休日:日曜(4〜9月は土日祝)
*12〜3月末までは日曜も営業
※2016年2月の情報です