2015年2月28日 夜9時〜
前田家ゆかりの名湯を訪ねました。そこには歴代藩主の愛したお風呂が残る、名旅館があるんです。さらに、加賀の伝統料理と極上のおもてなしについてご紹介します!それらを体験レポートした感想は、「もう本当に最高でした!」としか言いようが…!お料理自体が素晴らしい上に、やっぱり鮮やかな九谷焼や漆の器に盛られていることで、あなたにおもてなしをしていますよ、という気持ちも伝わってくるようでした。素材を活かしたお料理では、その分華やかさが欠けることもありますよね。でも器を通して感じられる、おもてなしの仕方があることは大きな発見でした。京都などとはまた違った風情のある、幸せな気分にさせてくれるおもてなしなんです。
美食の王国・金沢ならではのグルメレポートもたっぷり!
輪島では、漆器の輪島塗の工房にもお邪魔しました。そこで印象的だったのは、職人として何十年も仕事をされてきた方でも、守りに入らず、もっと新しいことをやってみよう!という意識を持たれていたことです。金沢のことをもっと日本中、世界の人に伝えるにはどうしていくべきかを、知恵を絞り、すごく考えられていました。そんな工房の方たちとお会いして、まさにこの精神だったんだな!と思いました。加賀前田家百万石の秘密が、今もそこから感じられる気がしたんです。
輪島塗の工房のみなさんと
前田家加賀藩が、北前船交易で繁栄したことを物語る民謡を聞いた時のことです。思いがけず鳥肌が立ちました。派手なメロディではなく、少しの歌詞を長い時間かけて歌うもので、北前船や船員さんの無事を願う意味が込められているそうです。現在、現役でバリバリ働いていらっしゃる方たちが、地元に昔から伝わるものを大事にして地域ぐるみで守っている、その地域性にもとても感動しました。
この民謡には保存会もあって、上手な方が披露される場合もあるそうですが、取材のために歌って下さったのは、「御当(おとう)」と呼ばれ、実際に今民謡を受け継がれて歌っている、厄年を迎えられた皆さん。本当に心に響いて、今の加賀百万石の姿を感じました。戦国時代からの歴史があって、文化や知恵が今まで継承されてきているというその素晴らしさも、レポートを通して伝わるといいなと思っています!
「ご近所の方と関わり合うことって、最近減っていると思いますが、
日頃からみなさんで集まって、かなり練習をされるそうです」(野々さん)