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第1346回
世界で出会ったステキな日本人
79分スペシャル

2015年2月7日 夜9時〜

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宮地 眞理子(みやち まりこ)

1978年2月27日生まれ。神奈川県出身。女優として映画、TVドラマ、舞台などに多数出演するほか、CM、雑誌等でも幅広く活躍。趣味はボディボードと映画鑑賞。「映画は本当に大好きですね」との言葉通り、映画雑誌に連載を持っていたこともあり、自身でも「RAILWAYS」('10年)、「誘拐ラプソディー」('10年)に出演。ドラマではTBS「温泉へGO!」('08)にレギュラー出演する。特技は、新日本舞踊、合気道。ミステリーハンターは今回で51回目(スペシャルの回は含まず)。

地雷原の中をバイクで奔走し
カンボジア伝統の絹織物を復活させた
手描き友禅職人が抱いた果てなき夢

かつて人はそれを求め、広大な砂漠に交易ルートをつくってしまった魅惑の生地シルク。極上のシルクには時代の流れに左右されることのない美しさと魅力があります。京都で手描き友禅職人をしていた森本喜久男さんは、織物の調査のため訪れたカンボジアの博物館で見た伝統の絹織物に一目で魅了されてしまいました。そしてその素晴しい伝統技術が長きに渡る内戦のため途絶えてしまったことを知り、驚くべき挑戦を始めます。カンボジア伝統絹織物の復活…。まだ至る所に地雷が埋まっていた時代に、自分を突き動かす想いだけをたよりにカンボジアの各地を奔走。そんな森本さんが抱いたさらなる夢とは?

宮地眞理子さんが出会った
極上のシルクを生みだす人たち

森本さんが今暮らしているのは、首都プノンペンとはうってかわって自然が豊かでのどかな村でした。森本さんのお話を伺っていると、職人というより冒険家?というほど勇ましい武勇伝が出てきます(笑)。でも大げさではなく、森本さんがカンボジア絹織物の伝統技法について調べていたときは、いつ死んでもおかしくない状況だったそうです。しかもそんな状況に森本さん自身は不安や恐怖もなかったそうです。とにかく自分はカンボジアの絹織物に魅了されてしまった、だからそのために命を落としても仕方がないと。私はもう、偉業を達成する人は違う…と絶句するしかありませんでした(笑)。
また伺ったお話の中でとても興味深かったのは、手仕事で作ったものには作った人の気持ちが反映するということ。森本さんの工房では、職人さんたちに自分がやりたいと思う作業をさせるそうです。ですから職人のみなさん仕事に愛情と誇りを持っています。作業も見せて頂きましたが、私たちがいても自分の納得いく仕事ができるまで笑顔もみせない職人さんに、まさに職人魂を見ました。取材中、森本さんは、かつての猛烈さが想像できないほどいつも穏やかな笑顔でしたが、自分の志が次世代に受け継がれていくのが一番嬉しいのかもしれませんね。

(イメージ)

森本さんの工房で作られたシルクをまとって
「やさしく包み込まれるような感触でした」(宮地さん)

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