2014年8月23日 夜9時〜
まだまだいる深海の面白い生き物。ミステリーハンターの白石みきさんがさかなクンに教えてもらった深海魚をご紹介いたします!
さかなクン:まずご紹介するのはサメの仲間のノコギリザメでぎょざいます。名前のように頭の先が、のこぎりのような形をしているんですね。 白石さん:じゃあ、鋭い刃のようなものがあるんですか?さかなクン:おっしゃるように、トゲトゲの刃があるんですね。私が描いた絵は、ぎょぎょっとこちらです。
白石さん:おー!あっ、すごい!鋭い刃まで細かく描かれてますよ。さかなクン:ありがとうぎょざいます。この刃がですね、長い短い長い短いと交互に並んでるんですね。 白石さん:へぇ、ほんとだ。強そうですね。さかなクン:そうですね。けれども私たちヒトにとっては全くの無害で、比較的じっとしていることが多い大人しいサメなんです。深海の冷たい水温の中でなるべく無駄なエネルギーを使わないような省エネな暮らしですね。 白石さん:どういう海にいるんですか?さかなクン:北海道から琉球列島辺りまで、日本各地に生息していまして、浅いところですと水深にじゅうぎょメートルほどでも見られることがあります。 白石さん:25メートルの海にも!さかなクン:でも深いところですと、水深600メートルの深海に暮らしています。 白石さん:そうなんですか。口の部分に細長いヒゲのようなものがありますね。さかなクン:これはまさにヒゲです。 白石さん:えっ!?ヒゲなんですか?面白い。さかなクン:ヒゲですね。立派なおヒゲが2本、ハの字に広がって下を向いてます。これは何を意味するかと言いますと、深海の底の生き物を探すために生えているわけです。 白石さん:そうなんですか?どうやって使うんですか?さかなクン:このヒゲを深海の海底に触れさせて獲物を探すわけですね。そしてヒゲに何か当たった時に、これは獲物だ!と。 白石さん:ではノコギリのような鋭い刃にはどんな役割があるんですか?さかなクン:この刃のように伸びた部分は吻(ふん)というんですけど、見つけた獲物を叩くようにして弱らせるとも言われています。ブンと振って、獲物にダメージを与えて捕まえるというんです。 白石さん:なるほど。さかなクン:あるいは鋭い吻で海底を掘って、砂や泥の中に隠れている小さなエビやカニや魚などを見つけるとも言われているんです。 白石さん:ショベルカーのようにも使うんですね。さかなクン:そうですね。 白石さん:それにしてもノコギリザメって大きくてきれいな眼をしていますよね。さかなクン:そうなんですよ。サメの仲間というのは体の大きさに対して、眼が小さいというのが名の由来と言われています。小さい眼でサメ。ところがノコギリザメちゃんのお目めは、サメの仲間としては比較的大きなお目めで、しかもこの瞳の部分が角度によって、水晶のように輝いて見えるんですね。すぎょいですね! 白石さん:とてもきれいですね。さかなクン:深海のサメの仲間というのは、このように非常に澄んだきれいな眼をしています。おそらくわずかながらに届く光、あるいは発光生物の光などを効率よく見るための眼なんでしょうね。