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第1312回
健康大国の源流を探して
お江戸の医学ワンダーランド

2014年4月12日 夜9時〜

お江戸の医学の世界へ!

今回取材にご協力いただいた博物館などを中心に、「お江戸の医学」の世界を実際に見ることが出来る場所を取材ディレクターがご紹介します。

国立科学博物館(東京・上野公園)
アクセス:JR上野駅(公園口)から徒歩5分

大人から子どもまで楽しめ好奇心を満たしてくれる博物館。見所は沢山あります。その一つが、「地球館」二階にある日本の産業・技術の発達を展示するコーナー。ここに江戸の医学の常設展示があります。さらに、6月15日までは日本医学の歴史を一挙に見ることができる、特別展「医は仁術」も開催中です。

(イメージ)

国立科学博物館、特別展「医は仁術」の会場で
江戸時代に作られた正確な骨の模型「木骨」

●特別展「医は仁術」で杉本先生のお顔を探せ!

ミステリーハンターの浜島直子さんが、特別展「医は仁術」の意外な所で発見した神戸大学の杉本先生のお顔(浜島さんのインタビューをご覧ください)。それは3Dで人間の臓器を説明する映像に使われている人体モデルの顔でした。

華岡青洲顕彰施設 青洲の里
住所:和歌山県紀の川市西野山473
アクセス:JR和歌山線名手駅から徒歩約20分。(名手駅にタクシーあり)
大阪の中心部からは名手駅へは、南海で橋本駅まで行き、JRに乗り換えが便利。東京からは、関空まで飛行機で行き、そこからレンタカーなら1時間余り。意外に早くアクセスできます。

華岡青洲の業績を後世に伝えるべく、実際に華岡家のあった場所に立てられた複合施設です。青洲が診療した「春林軒」は当時の主屋が残っています。また、青洲が実際に使った医療器具などの資料を展示する「フラワーヒルミュージアム」という博物館(黒川紀章氏設計)や、薬草園もあります。青洲が麻酔の薬草として使った曼荼羅華の開花は夏から秋だそうです。
近くには、紀の川や、青洲の時代を彷彿とさせる、古い町並みもあり散策にもお勧めです。名手というその古い町並みには、今回番組では紹介できませんでしたが、妻加恵の実家だった「旧名手本陣」も残っています。国の重要文化財にもなっている重厚な建物。紀州徳川家の殿様が、江戸に参勤交代に行く道中の宿として使われました。加恵がこの地方の名士の娘だったことが分かります。

(イメージ)

青洲の妻、加恵の実家
かなり大きなお屋敷です!

大阪市船場 除痘館資料室
住所:大阪市中央区今橋3-2-17 緒方ビル4F
アクセス:最寄りの駅は地下鉄、京阪淀屋橋

緒方洪庵の活躍した大阪船場。洪庵が蘭学や西洋医学を教えていた私塾、適塾があります。大阪に唯一残った町屋建築で、手塚治虫氏の曽祖父、手塚良庵も学んでいました。今回私達の番組の取材中は、ちょうど工事中だったため、撮影は出来ませんでした。(2014年4月1日には工事が終わったとのことです)。
適塾の近くには、「緒方ビル」という、洪庵の御子孫が医院を開業されているビルがあり、入り口には手塚治虫氏が描いた除痘館の画が飾られています。そのビルの一室ある「除痘館資料室」では、洪庵の肖像画や種痘に関する資料が展示されていて無料で見学することができます。
番組でも紹介した「除痘館」は、初めは現在の道修町につくられ、後に、そこが手狭になったので、緒方ビルの場所に移転したそうです。最初の除痘館があったのは、現在うどんすきの「美々卯」さんの店舗が立っている場所あたりと考えられています。お店の前には、除痘館の記念碑が立っています。天然痘は多くの人が恐れる伝染病で、当時は病人に対する偏見が強かったそうです。にもかかわらず、除痘館を大阪の町のど真ん中に作ったというのは、洪庵の英断だったそうです。

(イメージ)

大阪船場に残る除痘館の記念碑

神奈川歯科医師会 歯の博物館
住所:横浜市中区住吉町6-68
神奈川県歯科保健総合センター(神奈川県歯科医師会館) 7階
(入館には事前予約が必要)

近代歯学は明治時代、港町横浜から広まった、という趣旨で横浜に開設された歯の博物館。歯の治療に関する様々な資料が展示されています。江戸時代の木の入れ歯の展示もあります。

北里大学東洋医学総合研究所東洋医学資料展示室
住所:港区白金5-9-1 北里大学東洋医学総合研究所2F

病院の一室にある展示室。漢方で使う生薬の見本や漢方医の古い道具など、小さいながら、興味深い展示がならんでいます。一般の人も無料で見学できます。

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