2014年4月12日 夜9時〜
内臓の形はなんとなく分かりますが、実際どれくらいの大きさなのか、どんな形をしているのか、そしてどんな質感なのかということは、私たち素人にはわかりませんよね。それを見て分かるようにすることを、可視化と言うそうです。今、医療の現場では3Dプリンターという最新機器の出現によって可視化が急速に進んでいます。病院で撮るCTなどの3次元データがあればすぐに立体模型が作れるそうです。3Dプリンターをいち早く医療現場に取り込んだ神戸大学の杉本先生を取材しました。リアルな模型は、最新治療の練習に使ったり、患者さんへの説明に使うなどいろいろな使い方があります。杉本先生は、次から次へと新しい発想が湧いてくるとてもパワフルなアイデアマンでした。
3Dプリンターで作った肝臓の模型
意外に大きい
そして私も3Dプリンターで作った臓器を使った手術の練習を、体験をさせて頂きました。モニターを見ながら、内臓を縫った糸を玉結びするという作業です。先生があまりにもパッとなさったし、私も手芸好きだからできるだろうと思ってやってみると、あっけなく内臓が切れてしまいました(笑)。本当の手術なら大出血です。何度かやると、手の感触がつかめてきますが、こんなふうに練習できるのは医者にとっても患者にとっても幸いなことですね。
杉本先生の指導のもと、後ろにある最先端機器で
手術の練習を体験
今、上野の国立科学博物館で開催されている特別展「医は仁術」も取材をしたんです。そこで意外なところで杉本先生の顔を発見してしまいました。3Dプリンターやプロジェクションマッピングが展示してあるエリアにあります。そこにはこの技術を推進してきたプロジェクトチームとして先生の写真も展示されていますが、写真だけじゃありません。さて先生のお顔はどこにあるのでしょうか?特別展に行かれた方は、是非探してみてください!(答えは4月12日更新のHPで)
番組では腹腔鏡手術を見学させて頂きました
実はここでも3Dプリンターが活躍
一体どんな使い方?