バックナンバー

ムンク生誕150周年に沸くノルウェー
ムンクを刺激したノルウェーの大自然とは？

ノルウェーへは、コペンハーゲン経由で行ったのですが、乗り継ぎをしてやっとオスロの空港に降り立った時、迎えてくれたのが巨大な「叫び」の絵でした。カフェに行けば「叫び」ケーキがあったりと、ノルウェーでは今年、ムンクで沸いています。ムンクもまさか自分の作品がこんなにポップな感覚で世界中の人に受け入れられるとは想像していなかったでしょうね（笑）。

今回番組で取材したのは、ヨーロッパの小説家たちもテーマにした伝説の大渦潮です。サルトストラウメン海峡という所で起こる渦潮で、ヨーロッパでは古くから知られているそうです。渦潮が起きる真上に橋があるので、そこからよく見えるのですが、私たちはここでも体を張って（笑）、ボートで間近まで接近しました。熟練の船長さんの腕を信じてはいましたが、時々船の一部が渦に当たって揺れるたびドキッとしました。

もの凄い数の渦潮は迫力満点です。巻き込まれると、一瞬で下まで吸い込まれてしまうそうです。でも恐ろしいだけじゃないんです。この現象が豊かな恵みももたらしてくれていたんです。番組では、渦潮が起きていない時に撮影した水中映像もご紹介しています。種類も数もたくさんの魚たちがいて私も感動しました。この映像も見所のひとつだと思います。