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次回の「世界ふしぎ発見！」の舞台は北欧ノルウェー。独特の環境が生み出した美しく神秘的な自然は、多くの作家たちにも影響を与えてきました。「叫び」で知られるムンクもその一人です。ノルウェーの大自然をレポートしてきたミステリーハンターの坂本三佳さんにその魅力を伺いました。

自然を身近に楽しむノルウェーの人たち

寒い地方の方たちは、何となく物静かなイメージがありますがノルウェーの人たちは親しくなると、とても活発で明るい方が多かったですね。取材をしたのが9月の半ばで、まだ少し夏の名残りがあるものの底冷えがして私たちはけっこう厚着だったのですが、山を案内して下さった方は短パンにTシャツ（笑）。確かに山を歩いていると汗が出てくるのですが、その軽装ぶりには驚きました。また「スヴォルヴァーのヤギ」という奇岩へ行ったときも、現地コーディネーターさんは「ピクニック感覚で行ける所だから心配ないよ」と言っていたのですが、実際はロッククライミングのよう（笑）。私たちは必死で岩を這いつくばっていましたが、ノルウェーの方たちにとっては初心者コースなのかもしれません。子どもの頃から自然の中で遊んでいるからでしょうか？体を動かすことが好きな人たちが多いという印象を受けました。コーディネーターさんもクロスカントリーの選手のような体つきをしていましたね（笑）。

ヨーロッパでは大人気で、最近日本でも翻訳されて話題になっている絵本「キュッパのはくぶつかん」の作者のオシールさんにインタビューをしたのですが、彼女も生粋の森ガール。よく笑うし、何気ない枝を拾って「見て！美しいでしょ！」と感激できる豊かでピュアな感覚を持っている女性でした。彼女は素晴しい感性と表現力を持った方ですが、ノルウェーでは自然と親しむのはごく当たり前のことなのだと取材をしていて感じました。ごく普通のご家族ときのこやベリーを摘みに森へ行ったとき、まだ4、5歳の子どもがいきなり森の奥へ駆けて行き、数分後に自分の顔くらいある大きなきのこを持ってきた時には驚きました。私はいろいろご指導を受けたのですが、きのこ採りのコツを最後まで掴めず、やっと見つけたと思ったら毒きのこだったという有様でした（笑）。寒さなど厳しいこともあるとは思いますが、本当に羨ましい環境だと思いました。