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第1293回
バリ島 ジェゴグ
神への祈りと音楽の格闘技

2013年10月26日 夜9時〜

バリ島の農村を訪れ、音楽の格闘技といわれるジェゴグに挑戦したミステリーハンターのグローバーさん。取材中の体験や、ジェゴグという音楽を知るためには欠かすことが出来なかったという、ホームステイについてもお聞きしました。

音楽の島ならではの不思議な体験?

バリ島に到着して、まず議員の方にご挨拶をする機会があって、そこでビックリする出来事がありました。僕がミュージシャンであることを伝えると、「では何か歌ってもらえますか?」と言われたので、その場で歌を披露しました。すると聞き終えた議員さんが、今度は「舌を出して」と言われるんです!?何のことかと驚きましたが、「君はいいシンガーだから、君のカリスマ性をもっと高めてあげる」と仰って…。そして僕の舌に指をかざすと、そこからカリスマを入れてくれたんです。さすがに半信半疑でしたが、でも確かに、何か熱いものが入ってくる感じがありました。

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日本に帰ってきてから、声の出が良くなった気が?

すっかり日本の息子に…?

今回は、ジェゴグの楽団長の家にホームステイをさせて頂きました。そして全ての取材を終えて帰るお別れの日、僕がいたことを示す物を置いていきたいなと思って、着ていたTシャツなどをプレゼントしました。みんなすごく喜んでくれて、中でもお母さんはその場でTシャツを着ると、「本当に帰っちゃうんだね」と涙してくれたんです。食事や寝泊りから、畑仕事、椰子の実取りなど、ジェゴグ以外にも本当に色々なことを体験させて頂いたホームステイでしたが、振り返るとお母さんには一番怒られたな(笑)、という思い出も…。

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一緒に畑仕事へ

ジェゴグの練習で手の豆がむけたり傷を作って家に帰ると、お母さんは治りに良いからと、塩水を用意してくれているんです。でも痛いから僕が適当に手を浸けたりすると「ちゃんと浸けないと治らないから!」とよく言われました。また夜は、シングルベッドでこの家の息子さんと一緒に寝るんですが、僕は体が大きいからお互いに寝られないかと思って、初日は持参した寝袋をベッドの下に敷いて寝たんです。そうしたら翌日、「どうして下に寝るの!風邪をひいたり、冷えたりしたらいけないから、ベッドで仲良く一緒に寝なさい!!」と怒られて…。翌日からは、きゅうきゅうになりながら一緒に寝ました(笑)。

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お供え物用の器をバナナの葉で作っているお母さん

でもそういうのもいいんですよね。どんどん家族になれるようで。今回挑戦したジェゴグという楽器は、生活の一部として演奏されるので、その暮らしの中のひとりに自分も入れた気がしました。また食事は、みなさん一日三食どころか動いたらごはんを食べるという感覚なんですが、それほど食欲旺盛ではない僕が少ししか食べない様子も、お母さんはちゃんとチェックしていてくれるんです。「そんなにちょっとじゃパワーが出ないから!」とまた怒ってくれて…。本当に息子のような勢いで接してくれる、明るいお母さんでした。

帰り際には、「長男の結婚式が決まったら呼ぶから、その時はまた来てね」とも言ってくれました。実は僕がホームステイをしている間に、長男が初めて自宅に彼女を連れて来る、という出来事が!彼女とご両親の初対面という席に僕も同席したんです。初めはやっぱりお母さんが、彼女と一番距離を置いている様子も印象的でした(笑)。しばらく見定めていて、それからちょっと声をかけたりして。ひょっとしたら記念すべき瞬間に立ち会っていて、結婚も意外と早く決まるかもしれませんね。

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息子さんの厄払いの儀式にも参加させて頂きました!

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