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第1286回
祝!EU加盟
愛と勇気のハートフル・クロアチア

2013年8月31日 夜9時〜

戦争から20年。復興と平和への祈りから生まれた美しさ
そして人びとが懸命に守り抜いた美しさ

またザダルで感激したのは、戦争からの復興プロジェクトで造られたシーオルガンです。岩壁の下にパイプを造り、波や風で音が鳴る仕組みになっているのです。近くに大きな船が通ると波が高くなり、音もボリュームが大きくなるし、静かな時は静かな音が出てきます。いつでも自然が奏でる音楽が聞けるとても素敵な場所で、地元の方たちの心を癒す大切な場所であり、人気のスポットでもあります。でも実は、設計者のバシッチさんにシーオルガンを案内して頂いた時、地元の人たちに「あの人誰?」と聞かれ、「シーオルガンを設計した方」と言うと「えっー!」と驚かれるという一幕があったんですよ(笑)。

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シーオルガンの設計者ニコラ・バシッチさん

今回お世話になったドライバーのドゥエさんのお母さんを取材させて頂いたときのことも忘れられません。遠くからよく来たと歓迎してくださり、いろんなことを気さくに話して下さいました。ご自分の寝室まで見せてくださり、「ここが私の寝室。以前は夫と一緒だったけど今は別なの」なんて(笑)。お料理が上手で、畑仕事も得意。ワインも生ハムも自家製という逞しく優しい肝っ玉母さんという感じでした。でも戦争の話をする時には涙を流されていて、戦争の激しさとそれを体験した方たちの心の傷の深さも実感しました。

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83歳になるというマリッツァさんは
戦争中はドイツに出稼ぎにも行き家族を支えた

そしてクロアチアと言えば、日本でも人気の世界遺産のプリトヴィツェ国立公園です。取材した時期はベストシーズンで、新緑がとてもきれいでした。また水の透明度の高さには驚いてしまいます。今回番組では、この素晴しい大自然が破壊の危機にあったことをご紹介しています。そのエピソードはまだあまり知られていないと思うので、是非番組を通して知って頂きたいと思いました。

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人びとが何としても守りたかった
輝くような美しい景色

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