2013年2月23日 夜9時〜
黄色い壁の歴史的建物が並ぶホイアンは、静かな雰囲気の町でした。そこが日本と縁の深い場所だと言われてもちょっと意外な感じがしましたが、よく見ると「日本っぽさ」を発見できます。日本人ならではの楽しみ方かもしれませんね。私は間口が狭く縦に長い建物が京都の町屋に似ているなと思いました。この町はもともと日本人が多く住んでいた所なのですが、それは江戸時代の初期、鎖国をするまでのおよそ30年だけだったそうです。それなのにまだ日本の名残があるというのはふしぎですし、ちょっと嬉しいですよね。
鎖国をする前の江戸時代に貿易をしていた
日本人の多くが住んでいたホイアン
「三角の笠を被った人に川に浮かぶ小舟…
この町では私が今までイメージしていた
ベトナムの風景を見ることができました」(岡田さん)
革命活動に人生を捧げたベトナムの英雄
ファン・ボイ・チャウのお孫さんと
自分の成功や出世のためではなく、国や人のために自分のできる限りを尽くす、そんな立派な方たちのエピソードを知ることができたのも貴重な体験でした。ベトナムでは、独立運動に大きな影響を与えた英雄ファン・ボイ・チャウさんのお孫さんにお会いしました。ご高齢でしたがとてもしっかりされていて、おじい様から覚えるようにと言われた詩を今も暗唱なさっていたことと、死の間際に残された言葉のお話が印象的でした。またファン・ボイ・チャウさんの活動を助けた浅羽佐喜太郎さんのひ孫さんにもお会いしましたが、自分を誇ることを嫌った佐喜太郎さんのお人柄についてのお話が心に残っています。ファン・ボイ・チャウさんと浅羽さんの友情物語は約100年前のエピソードですが、もっと多くの方に知って頂きたいと思いました。