2013年2月16日 夜9時〜
アルプスの麓の長寿村、リモーネ村はミラノから車で2時間半。氷河に削られた細長い湖、ガルダ湖のほとりにあります。人口は約1000人。かつて、ヴェネツィア共和国とオーストリア帝国を結ぶ交易路の要衝に在り、中世から栄えてきました。ドイツの文豪ゲーテが、イタリア一周旅行をした際に立ち寄ったことでも知られています。
訪れてみて、この村の第一印象はとても豊かだ、ということでした。実は、湖とアルプスの絶景や涼を求めて、夏には観光客が大挙してやって来ます。特にドイツ人にはかなり有名な観光地になっていて、村は観光産業で豊かなのです。一方冬は、訪れる人は少なく、殆どのホテルは閉店状態です。村人の多くは観光産業に関わっていて、しかも夏のシーズンだけで暮らせているようです。
ガルダ湖畔に位置するリモーネ村
番組を見て頂いた方にはお分かりかと思いますが、「アポA1ミラノ」という心臓疾患になりにくい遺伝子を受け継ぐ人は、村に30人程しかいません。しかし、この遺伝子を持っていない人にも、リモーネ村では長寿の人が多いと聞きました。その理由は、肉よりも、湖から獲れる魚をよく食べることだと村人自身が話してくれました。更にこの村でも、レモン、オリーブ、ブドウなどを自家栽培している人が多いようです。その土地で育った農作物や乳製品や魚を頂く。これは人間が太古から続けてきたことであり、自然の摂理。体にも当然いいのだと、改めて感じました。
「長寿の遺伝子」の手がかりが残る教会
リモーネ村では再現シーンも撮影