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第1263回
世界最深ミステリーSP
不老長寿の遺伝子を追え!

2013年2月16日 夜9時〜

今回、番組でご紹介したイタリアの長寿の村は、観光客がほとんど行かない秘境ともいえる地域。ここでは担当ディレクターが、今回訪れた2つの村についてさらに詳しくご紹介します。一方、アメリカでアンチエイジングを取材したディレクターによる、取材のこぼれ話も!

イタリア・サルデーニャ島のシラーヌス村

サルデーニャの海岸部は高級リゾートとして世界的に知られていますが、その内陸部は山岳地帯で、観光客はほとんど行かない「秘境」とも言える地域です。今回取材したシラーヌス村は、沢山の村の中で、羊飼いの伝統的な文化が残っていると聞き選びました。人口は2200人、島のちょうど中央部バルバアリア地方にあり、島の中心都市カリアリから車で2時間半です。

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シラーヌス村の全景

村のシンボルは、ヌラーゲという古代遺跡(二つあります)。ヌラーゲは、3000年以上も前の謎の古代遺跡で、サルデーニャ全体に7000もあるといいます。石を積んで作られた、ピラミッドのような建造物です。中には広いドームのような空間と、螺旋階段が有り、屋上にも上れる構造になっています。この建物の用途は、城塞とか宗教施設など諸説ありますが、まだ分かっていません。これは、サルデーニャに最初に住んだ民族が作ったと考えられていますが、その民族の正体も謎のままです。

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謎に包まれた村のシンボル、ヌラーゲ

今回、この村に行って驚いた事があります。レストランが一軒もないことです!観光客はあまり来ない事も理由の一つですが、「村人は不便ではないのか?」と、とてもびっくりしました。しかし長寿というテーマでこの村を取材していくと、その理由が分かりました。村の人たちはどの家庭でも羊や豚を飼っていて、ブドウやオリーブや野菜の農園も持っています。自分たちの食べるものは、ほとんど自分たちで作っているのです。究極の地産地消です。これが長寿の理由の一つだと考えられます。そんなライフスタイルなので、外食の習慣がなく、レストランは必要ないのです。因に、村人のコミュニケーションの場である、バルは数軒あります。

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村の守護聖人聖アントニオを祭る、火祭り。
家族だけでなく、地域の人間関係も大切にすることも長寿に必要な環境

滞在中、私たちの昼ご飯は、役場の方が、お手製のサラミ、チーズ、パンを用意して下さいました。レストランで味わえない様な質の高い食事ができました。村の人たちは日本の長寿のこともよく知っていて、沖縄の長寿の村との交流をしたいというお話も耳にしました。

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